垂水ステークス2025|シェイクユアハートが差し切りVでオープン目前!
2025年6月7日、阪神競馬場のメインレース「垂水ステークス(芝2000m、3勝クラス)」は、春を思わせる穏やかな気候の中、15頭の精鋭が揃った一戦となった。見応えある追い比べの末に、3番人気のシェイクユアハート(牡5、宮徹厩舎)が見事な差し脚を披露し、栄冠を掴み取った。
好スタートを切った各馬が先陣争いを繰り広げる中、レースは2番スズカダブルが果敢に先手を主張。道中はスローペースに見えつつも、ラストに向けて加速が求められる展開となった。シェイクユアハートは中団外目に位置取り、終始冷静なレース運びを見せる。
迎えた直線。内から抜け出しを図ったヴィレム、外から鋭く伸びるバッデレイト、スズカダブルも粘る。だが、ラスト200mでその勢いを断ち切ったのが、古川吉洋騎手騎乗のシェイクユアハートだった。馬群を割って進路を確保し、力強く抜け出すと、そのまま押し切り勝利を掴んだ。
勝ちタイムは1分58秒6。 斤量58kgを背負いながらも、馬体重454kg(-4)と絞れた馬体でキレ味を見せたあたり、調整の良さと本格化の兆しを感じさせる内容だった。
払戻し
単勝:12 530円(3番人気)
3連単:12–11–3 13,310円(13番人気)
5着にはキャントウェイトが入線し、堅実な走りを見せた。一方、2番人気のエセルフリーダは大差の最下位に沈む波乱もあり、馬券的にも難解な一戦だった。
シェイクユアハートにとっては、ここ最近のレース内容から一転、快勝といえる内容で今後のオープン入りに向けて大きな弾みとなった。特に、古川騎手の落ち着いた手綱捌きと、馬の本来のリズムを活かした立ち回りは高く評価されるべきだろう。
中団からの差しが決まりやすい馬場状態と展開をしっかり読んだ騎手、そして仕上がりの良さを見せた厩舎陣営の努力が実を結んだ形だ。