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幻の三冠馬たち:トキノミノル、カブラヤオー、トウカイテイオー、ドゥラメンテの物語

幻の三冠馬とは?


日本競馬において、皐月賞(G1)・日本ダービー(G1)・菊花賞(G1)は、クラシック三冠レースと呼ばれています。
また、3歳馬限定レースであることから、競走馬にとっても生涯に1度しか挑戦する機会がありません。
そのため、この3つのレースをすべて制することは非常に稀有であり、すべてを制した馬は『三冠馬』と称えられます。

ちなみに日本競馬の長い歴史において、三冠馬は僅か8頭しか存在しません。

幻の三冠馬のイメージ画像
ℹ AI生成
この画像・動画は、AIによって生成された架空のイメージであり、実在の人物・馬・団体等を描写したものではありません。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。

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その中で皐月賞・日本ダービーを制しながら、惜しくも故障などで菊花賞に出走できなかった二冠馬が存在します。

そんな二冠馬に対し「もし、菊花賞に出走していれば…」と思ってしまいがちですが、競馬の世界において「もし…」はタブーです。
しかし、多くの競馬ファンは、どうしても夢をみてしまいます。

そこで今回は、故障や病気によって、菊花賞出走が叶わなかった『幻の三冠馬』を4頭紹介します。
どの馬も「もし…」と思ってしまうほどの名馬たちばかりです。是非とも幻想の思い出に浸ってみてください。

トキノミノル


生涯戦績は10戦10勝。そのうち7回でレコードタイムを叩き出し、戦後の中央競馬において、唯一の10戦以上で無敗を記録した名馬です。

デビュー当時は馬主がこの馬の存在を忘れるほど関心がなく、パーフェクトという馬名で新馬戦を圧勝すると、その報告を受けた馬主が「競馬に懸ける時、実る時が来た」という意味を込め、 正式に「トキノミノル」と名付けました。
なお、当時は今とは違い、馬名変更が許された時代だったのです。

その後、改名されたトキノミノルは6連勝で3歳王者(現2歳王者)となり、9戦目の皐月賞では、歴代1位となる単勝支持率73.3%に支持されます。
ちなみに無敗の三冠馬ディープインパクトの支持率は63%でしたので、その凄さは分かるかと思います。

そして、当時のレースレコードを5.1秒も短縮する日本レコードで皐月賞を快勝しました。
しかし、皐月賞後に歩行異常により日本ダービー当日までまともな調教が行えず、多くの不安を残したままダービーを迎えることになります。

それでも単勝支持率50%の1番人気に推され、レースでは、クリフジの持つ記録を更新するレースレコードで見事二冠を達成しました。
このような圧勝劇から世間では三冠確実といわれ、三冠達成後には史上初のア メリカ遠征までもが予定されていたほどでした。

ところが日本ダービーから17日後、破傷風に感染してしまい、トキノミノルは、この世を去ります。

そんな名馬・トキノミノルは、1955年に映画『幻の馬』が制作され、1984年には中央競馬において 記録的・文化的に顕著な貢献があった馬を後世に伝えるといった趣旨の『顕彰馬制度』が発足し、同年行われた第1回選考で顕彰馬に選出されました。

トキノミノルのイメージ画像
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あまりにも早逝すぎた二冠馬・トキノミノル。
もし、病気に感染していなければ…。セントライトに次ぐ史上2頭目、史上初となる無敗の三冠馬になっていたかも知れません。

カブラヤオー


新馬戦では7番人気と低評価だったカブラヤオーですが、デビュー2戦目から一気に5連勝を飾り、注目の的となりました。
そして迎えた皐月賞では断然の1番人気に支持され、スタート直後から大逃げをみせると、前半1,000メートルを58.9秒という短距離戦並みのハイペースを披露。
ところが、そのスピードは、ゴールまで衰えを知らず、中山の2,000メートルで逃げ切り勝ちを収めます。

そんな桁外れのスピードから競馬ファンはカブラヤオーを『狂気のハイペース』 と称えました。

カブラヤオーのイメージ画像
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また、次走の日本ダービーでは皐月賞を上回る前半1,000メートル58.6秒という、まさに狂気のハイペースで再三の逃げ脚質を魅せ、府中の長い直線をそのまま逃げ切り見事二冠達成を成し遂げます。

そしてシンザン以来11年ぶりとなる三冠馬を目指し、酷暑を無事に過ごしたカブラヤオーでしたが、9月末に蹄鉄を取り替える際に左脚の爪を深く切りすぎたのが原因で屈腱炎を発症してしまいます。

こうして菊花賞を断念せざるを得なくなり、その戦線離脱は多くの競馬ファンに惜しまれました。
生涯成績13戦11勝。
うち新馬戦の2着以外では、古馬となってからのオープン戦でゲートに頭をぶつけ脳震盪を起こすアクシデントによる着外負けはありますが、ほぼパーフェクトの成績だったことを考えると、もし深爪がなければ…。と思ってしまいますね。

なお、この年の桜花賞(G1)をスピードの違いで逃げ切り勝ちを収めた名牝・テスコガビーとは同世代とあって、1975年は牡馬牝馬とも稀代の逃げ馬が誕生した年でもありました。

トウカイテイオー


父は史上4頭目の三冠馬であり、史上初無敗の三冠馬シンボリルドルフです。
父と同じくデビューから4連勝。また、その4戦すべて1度も鞭を使われない完璧な内容でクラシック初戦の皐月賞を迎えます。

レースではゴール前で鞍上の安田隆行騎手が手綱を抑えるほどの余裕を見せ、2着のシャコーグレイドに1馬身差をつけて難なく皐月賞を制しました。
そして迎えた次走の日本ダービー、単勝1.6倍の圧倒的1番人気の支持を受け最後の直線では大外から抜け出すと、2着のレオダーバンに3馬身差を付けて堂々の無敗で二冠を達成。
こうなれば、父仔2代に渡る無敗の三冠馬誕生への期待が高まるのも当然です。

トウカイテイオーのイメージ画像
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ところが日本ダービーから数日後、レース中に骨折していたことが判明、菊花賞への道が断たれてしまいました。
その菊花賞では、日本ダービーで3馬身差を付けたレオダーバンが優勝したことを考えると、もしトウカイテイオーに骨折がなければ…。父仔2代に渡る無敗の三冠馬誕生は濃厚だったのではないかと、今でも思う競馬ファンは多いのではないでしょうか。

それほど、悔いが残ってしまう骨折だったといえますね。

ドゥラメンテ


最後にご紹介するのは、父は2004年の日本ダービーを制したキングカメハメハ。
母は、2003年と2004年のエリザベス女王杯(G1)を連覇したアドマイヤグルーヴという超良血配合から生まれたドラメンテです。

血統的にも大注目されたデビュー戦では2着に敗れましたが、次の未勝利戦では、2着に6馬身差をつけて圧勝。
3戦目となったセントポー リア賞(1勝クラス)でも5馬身差をつけて勝利すると、中1週で迎えた共同通信杯(G3)では圧倒的1番人気に推されながらもリアルスティールの2着に敗れます。

この時点で皐月賞出走には賞金が足りていませんでしたが、陣営は馬の状態を優先し、トライアルレースを経由せず皐月賞直行の道を選びました。
何とかフルゲートに満たなかったため無事出走が叶った皐月賞では、鞍上にミルコ・デムーロ騎手を迎えます。
スタート直後から後方の競馬となりましたが、最終コーナーでは他馬に接触されるアクシデントがありながらも強烈な末脚でリアルスティールを交わし見事勝利しました。

続く日本ダービーでは、単勝オッズ1.9倍の圧倒的1番人気に支持され、道中は中団から最後の直線に入ると坂を苦とせずに抜け出し、後続馬を引き離す快勝で二冠を達成。
その後、陣営は王道路線の菊花賞だけではなく日本競馬の悲願を背負い、凱旋門賞(仏G1)も視野に入れていることを発表しました。

菊花賞、それとも凱旋門賞か――。

そんな動向が注目される中、不運にもドゥラメンテは夏の放牧中に重度の骨折をしてしまいます。

何とか手術を受け競走馬としての一命を取り止めましたが、半年間の長期休養を余儀なくされたドゥラメンテ。

ドゥラメンテのイメージ画像
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もちろん、骨折が発覚した時点で三冠の夢も凱旋門賞挑戦の夢も絶たれてしまったことはいうまでもありません。

なおこの年の菊花賞はキタサンブラックが制しましたが、もしドゥラメンテに骨折というアクシデントがなく、菊花賞に出走していれば…。歴史に残る一戦になったのではないでしょうか。

まとめ


今回は、幻の三冠馬と題して4頭の二冠馬を紹介しました。

他にも、故障のため菊花賞に出走できなかった二冠馬・サニーブライアンもカブラヤオーと同じく逃げ切り勝ちで皐月賞・日本ダービーを制しましたので、ダービー後の故障発生は残念としかいいようがありません。

このように競走馬には、アクシデントが付きものかも知れませんが、それでも競馬ファンとしては、もし無事だったら…。と考えてしまうところが競馬の醍醐味でもあり、競馬談議になることでしょう。

ℹ AI生成
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また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプトの調整等はおこなっておりません。

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そんな競走馬たちに日々感謝しながら、これからも人馬ともに無事レースが行われるよう願いたいですね。

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