セン馬とは？これまでに活躍したセン馬も紹介
競馬には、馬の性別によって限定されるレースがあります。たとえば、桜花賞(G1)やエリザベス女王杯(G1)といった牝馬限定レースがそれに該当します。
ただ、限定レースはありませんが、牡馬・牝馬以外の性別があります。
それは、オス馬(牡馬)で去勢された騸馬(以下セン馬と表記)と呼ばれる競走馬です。
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また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプトの調整等はおこなっておりません。
[使用ツール・モデル]
・DALL·E 3
・Firefly
・StableDiffusion
・Juggernaut XL(KandooAI)
そこで今回は、セン馬について紹介します。
また、これまでに活躍したセン馬や去勢手術なども合わせて紹介しますので、ぜひ最後まで楽しんでください。
セン馬とは、冒頭でもお伝えした通り去勢した競走馬のことをいいます。
去勢する理由は体質改善など様々ありますが、主に気性が荒い、いわゆる気性難を改善する目的として行われます。
また、セン馬は体質的にも故障に強く、長期間活躍できるともいわれています。
これは、ホルモンバランスの変化が関係してるそうです。
よって、去勢後には気性難や体質面が多少なりとも改善されますが、その反面、種牡馬の道は絶たれます。
そのため、いくら活躍をみせたとしても引退後は乗馬や功労馬の道しか残されないわけです。
ある意味、馬主を始めとする関係者には、気性難や体質改善がゆえ”切ない決断”になるかと思います。
続いては、あまり一般的には知られていない去勢手術の概要について説明します。
まず、去勢する意義としては、先ほどお伝えした気性難をはじめとする気性的な問題の解決が主とされています。
また、理想と考える馬体から遠ざかることを避けるようなことも挙げられます。
そんな意味を持つ去勢手術の流れとして、馬体重の測定から聴診など人でいう問診のようなことを行い、問題なければ後肢、口腔内を洗浄します。
その後、麻酔薬を投与し倒馬させて、四肢に保定器具を装着し、機械にて吊り上げ、手術マットに乗せます。
そして陰嚢を切開して両側の精巣を露出させ、精巣を片方ずつ器具でねじり切り取れば手術終了です。
あとは麻酔から覚醒するのを待ち、起立して歩様が安定したことを確認できれば、すべて終了となります。
ちなみに去勢手術は、おおよそ約1時間半だそうです。
次に香港の競走馬には、不思議とセン馬が数多く見られます。
例えば、2024年に行われた安田記念(G1)では香港馬が2頭参戦しましたが、この2頭ともセン馬になっています。
なぜG1レースに出走するほどの実力がある競走馬を、香港ではセン馬にする必要があるのでしょうか。
それは、とても単純な理由で香港には牧場、いわゆる生産拠点がないからです。
そのため、引退後は種牡馬としての需要がなく、去勢されることが多くなっているようです。
ただ、香港のクラシックはセン馬でも出走できますし、牝馬限定のレースもありません。
よって、日本とは、単純にビジネス形態の違いと考えられます。
また、昔の軍用馬も種牡馬以外は、去勢されていました。それは、去勢することによって、体質も改善され、息の長い活躍が見込める可能性が高くなるからです。
種牡馬になる僅かな可能性を求め、去勢せず不安定な競馬成績になるよりも生産拠点がない以上”走らせるだけ”の目的だけなら、競走馬にとって去勢するほうが良いのかも知れません。
もちろん、活躍した競走馬はその後日本やオーストラリアやヨーロッパなどで余生を過ごすことが多いので、その点も安心ですね。
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また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。
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ちなみに香港歴代最強馬と謡われたゴールデンシックスティは、現役引退後、北海道のノーザンホースパークで余生を過ごすとオーナー側から明言されています。
ここからは、これまで日本の競馬においてセン馬として活躍した4頭の競走馬を紹介します。
◆レガシーワールド
かつて栗東の名門・戸山為夫厩舎で管理されたレガシーワールドは、同期に無敗の2冠馬ミホノブルボンと同じ厩舎だったため陰に隠れた存在でした。
しかし、入厩当時から素質は一級品といわれる中なかなか大成せず、5戦0勝となった時点で去勢されます。
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そこからレガシーワールドの快進撃が始まります。
3歳(当時は4歳表記、以下同じ)のセントライト記念(G2)で初重賞制覇を成し遂げると、4歳時には京都大賞典(G2)の2着から挑んだジャパンカップでG1初制覇を果たしました。
レガシーワールドがジャパンカップを制した時、管理した戸山調教師は病のため既に他界しており、後を継いだ森秀行調教師が見事レガシーワールドの素質を引き出したといえます。
そして、引退後は生まれ故郷であるへいはた牧場にて余生を送りました。
通算成績は32戦7勝。
◆マーベラスクラウン
新馬戦で勝利するも調教中に騎手を振り落とすなど、生まれ持った気性の悪さが邪魔をしてか素質を充分に発揮できず、セン馬となりました。
すると去勢後は気性も穏やかになり、条件戦を3連勝。さらに金鯱賞(G2)で重賞初制覇、秋の京都大賞典(G2)で重賞2勝目を果たします。
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そしてG1初挑戦となったジャパンカップでは、パラダイスクリークとの壮絶な叩き合いの末、ハナ差で勝利し見事G1馬となりました。
なお、このレースでは、アメリカから参戦となった半兄のグランドフロティラ(結果は8着同着)との初対決にも話題を集め、引退後は乗馬としても活躍しました。通算成績は22戦7勝。
◆マグナーテン
父は世界的大種牡馬ダンジグで母のマジックナイトは、1991年のヴェルメイユ賞(仏G1)を制した名牝という両親を持つマグナーテンは、日本が誇る名伯楽・藤沢和雄厩舎にて管理されました。
しかし、デビューから6戦するも勝利に手が届かず、ここで藤沢和雄調教師が去勢に踏み切ります。これがマグナーテンにとって吉と出ます。
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5歳時の関屋記念(G3)で重賞初制覇を果たすと、6歳時には関屋記念を連覇し、毎日王冠(G2)も勝利。
さらに7歳では、アメリカジョッキークラブカップ(G2)を制するなど、マイルから中距離で息の長い活躍をみせました。
なお、血統的にもセン馬になっていなければ…とタラレバを考えてしまいますが、セン馬になったからこそ、これだけ走ったのかも知れませんね。通算成績は37戦12勝。
◆サウンドトゥルー
クロフネやノボジャックといったダートの超一流馬と同じフレンチデピュティを父に持つサウンドトゥルーは、長く間条件戦を走り続けましたが、4歳時に去勢したことが飛躍のきっかけとなりました。
5歳時の日本テレビ盃(Jpn2)で重賞初制覇を果たすと、年末の東京大賞典(Jpn1)で初G1制覇。
さらに翌年のチャンピオンズカップ(G1)も勝利し、ダート界の頂点に立ちました。
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その後、7歳でJBCクラシック(Jpn1)を勝ち、地方・船橋競馬に移籍後もタイトルを積み重ね、11歳で引退するまでダート戦線で長い活躍をみせました。
なお、獲得賞金7億6,000万は、セン馬としての堂々のトップです。通算成績は68戦13勝。
今回は、セン馬について紹介しました。
人と会話ができない競走馬にとって、去勢することが正しいかどうか分かりませんが、競走馬として生まれてきた以上、人の手を借りなければ生きていけないため、致し方ないかもしれません。
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ただ、セン馬になった以上、通常の牡馬よりも多くの幸せを感じ、末永く馬生を楽しんでほしいと思いますね。
