2023年 短期騎手免許で来日した外国人騎手ランキング
昨今、日本競馬のレベルアップにより世界競馬への進出が目立つ中、逆に海外から多くの世界的にも有名な外国人騎手が中央競馬に参戦していることも目立ちます。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。
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そんな世界の外国人騎手たちは、JRAが発行する短期騎手免許という制度を使用して来日していますが、短期騎手免許の定義をご存じでしょうか?
短期騎手免許とは「騎手みずからが所属しない競馬施行体が主催する競馬の競走に騎乗するために取得する、短期間(1か月単位)の有効期間をもつ騎手免許のこと(Wikipediaから一部抜粋)」とされています。
要するに日本国外の競馬団体に所属している騎手が、競走馬や招待以外で日本国内でレースに騎乗する場合、JRAが認めた騎手しか騎乗できない制度のことです。
これは1994年から開始され、ニュージーランドの女性騎手L.クロップ騎手が中央競馬では第1号となりました。
なお、短期騎手免許は、通常の騎手免許試験とは別に臨時試験が行われ、それに合格したものしか交付されません。
また、短期騎手免許の期間は1年間で最大3か月までとし、さらには、中央競馬で同時期に短期騎手免許を発行できるのは最大5人までと定められています。
そこで今回は、2023年に短期騎手免許で来日した外国人騎手のランキング及び日本のトップジョッキーとの比較をご紹介します。
2024年も引き続き来日が予想されますので、是非とも馬券の参考にしてみてください。
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2023年に短期騎手免許を取得して来日した外国人騎手は延べ12名です。
まずは、12名の外国人騎手の2023年度の成績や獲得賞金などを1人ずつ紹介していきます。
※以下のデータはnetkeiba.comを参考に算出しています。
※騎手名下の()は短期騎手免許を取得した期間です。
T.バシュロ騎手
(2023.01.03~2023.02.28)
1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 賞金(万円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10回 | 17回 | 13回 | 103回 | 9.7% | 26.2% | 38.8% | 26,309 |
1992年9月22日生まれ。フランス出身で現在も地元のフランスを拠点としています。
従兄弟は、元障害騎手だったR.デロジエです。
日本での重賞勝利はありませんが、2023年の凱旋門賞で4着だったスルーセブンシーズを初富士S(3勝クラス)で勝利に導いていますね。
D.イーガン騎手
(2023.01.05~2023.01.29)
1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 賞金(万円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10回 | 9回 | 9回 | 71回 | 14.1% | 26.8% | 39.4% | 24,093 |
1999年6月19日生まれ。アイルランド出身で現在はイギリスを拠点にされています。
父のJ.イーガンも騎手で母のS.ヒューズは元調教師でした。また、叔父のR.ヒューズ調教師は騎手時代にWSJSにて優勝するなど日本で騎乗経験もあります。
そんなイーガン騎手は来日時にヴェルトライゼンデで日経新春杯(G2)を勝利しました。
B.ムルザバエフ騎手
(2023.01.07~23023.03.07、2023.12.02~2023.12.30)
1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 賞金(万円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
25回 | 21回 | 21回 | 208回 | 12.0% | 22.1% | 32.2% | 56,544 |
1992年9月17日生まれ。カザフスタン出身で2023年に短期騎手免許で2度来日しました。
元々の拠点だったドイツでは、2019年から4年連続でリーディングを獲得した実力派騎手です。2023年からフランスに拠点を移しています。
ムルザバエフ騎手といえば、2022年のホープフルS(G1)で14番人気だったドゥラエレーデを勝利に導いたことで日本でも一気に知名度が上がりましたね。
D.レーン騎手
(2023.04.15~2023.06.13)
1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 賞金(万円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
35回 | 18回 | 19回 | 127回 | 27.6% | 41.7% | 56.7% | 107,138 |
1994年2月6日生まれ。オーストラリア出身で現在も拠点は地元オーストラリアです。
レーン騎手といえば、2023年の活躍は凄まじかったですよね。表を見ていただいても分かる通り、騎乗数などは違いますが、ルメール騎手と変わらないほどの記録を残しています。
また、タスティエーラで2023年の日本ダービーを制したことは、まだ記憶に新しいのではないでしょうか。
C.ホー騎手
(2023.07.22~2023.08.27)
1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 賞金(万円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0回 | 1回 | 0回 | 12回 | 0.0% | 8.3% | 8.3% | 320 |
1990年5月25日生まれ。香港出身で現在も世界から名手が集う香港競馬にて、上位での活躍を見せる実力派騎手です。
2021年のクイーンエリザベス2世C(香G1)では、ラヴズオンリーユーに騎乗して勝利したことは日本にとっても忘れられない日となりました。
なお、2023年は落馬負傷で早々と帰国しました。
J.モレイラ騎手
(2023.08.19~2023.09.18、2023.10.21~2023.12.13)
1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 賞金(万円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
46回 | 33回 | 19回 | 171回 | 26.9% | 46.2% | 57.3% | 105,801 |
1983年9月26日生まれ。ブラジル出身で現在は地元ブラジルを拠点とされています。
2000年にデビューしブラジルで9年、シンガポールで5年、香港で9年と世界各地でトップジョッキーとして大活躍しました。その活躍は日本でもレーン騎手と肩を並べるほどズバ抜けています。
なお、過去にはJRA通年騎手免許試験も受けましたが、残念ながら不合格となりました。
T.マーカンド騎手
(2023.11.11~2023.12.29)
1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 賞金(万円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
20回 | 13回 | 10回 | 119回 | 16.8% | 27.7% | 36.1% | 27,884 |
1998年3月30日生まれ。イギリス出身で現在もイギリスを拠点とされています。
妻は同じイギリスで活躍するH.ドイル騎手です。夫婦揃っての来日となりました。
日本では意外にも重賞未勝利ですが、その実力から次の来日機会で重賞初制覇を達成する姿を見てみたいですね。
H.ドイル騎手
(2023.11.11~2023.12.29)
1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 賞金(万円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
12回 | 6回 | 9回 | 101回 | 11.9% | 17.8% | 26.7% | 17,674 |
1996年10月11日生まれ。イギリス出身で拠点もイギリスです。
父親が元騎手の女性騎手で夫は前述しましたT.マーカンド騎手です。
2023年のジャパンC(G1)では、連覇を狙ったヴェラアズール(9番人気)に騎乗しましたが、惜しくも7着でした。
R.ムーア騎手
(2023.11.12~2023.11.23、2023.12.23~2023.12.26)
1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 賞金(万円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
3回 | 3回 | 3回 | 263回 | 11.5% | 23.1% | 34.6% | 9,494 |
1983年9月18日生まれ。イギリス出身で現在はアイルランドを拠点に世界各地で大活躍しています。
ムーア騎手といえば、ディープインパクトのラストクロップとなったオーギュストロダンの主戦騎手としても日本では馴染みが深く、その卓越した騎乗スタイルは多くの日本人騎手が参考にしているといわれています。
さすがは”世界のライアン・ムーア”と呼ばれるだけありますね。
W.ビュイック騎手
(2023.11.25~2023.12.03)
1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 賞金(万円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
4回 | 7回 | 2回 | 29回 | 13.8% | 37.9% | 44.8% | 20,323 |
1988年7月22日生まれ。デンマーク出身でイギリスを拠点としています。
ビュイック騎手は、世界のゴドルフィンの主戦を務める”世界の名手”であり、L.デットーリ騎手、ムーア騎手と並んで世界のTOP3騎手としても有名です。
日本では、2018年のマイルチャンピオンC(G1)をステルヴィオで勝利したことを皮切りにこれまで重賞を6勝しています。
L.モリス騎手
(2023.12.09~2023.12.31)
1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 賞金(万円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1回 | 1回 | 4回 | 49回 | 2.1% | 4.1% | 12.2% | 2,334 |
1988年10月20日生まれ。イギリス出身で現在もイギリスで活躍されています。
そんなモリス騎手は、実績だけではなく、2010年から年間の総騎乗回数が1,000回を超えていることです。
これは、2023年に史上最速で12,000騎乗回数を達成した松山弘平騎手の901回と比べてみるとその凄さが分かります。”イギリスで最も忙しい騎手”といわれているのも納得ですね。
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次に2023年に短期騎手免許で来日した外国人騎手の勝率、連対率、複勝率のランキングTOP5を表にしました。
勝率ランキングTOP5
順位 | 騎手名 | 勝率 |
---|---|---|
1位 | レーン騎手 | 27.6% |
2位 | モレイラ騎手 | 26.9% |
3位 | マーカンド騎手 | 16.8% |
4位 | イーガン騎手 | 14.1% |
5位 | ビュイック騎手 | 13.8% |
連対率ランキングTOP5
順位 | 騎手名 | 勝率 |
---|---|---|
1位 | モレイラ騎手 | 46.2% |
2位 | レーン騎手 | 41.7% |
3位 | ビュイック騎手 | 37.9% |
4位 | マーカンド騎手 | 27.7% |
5位 | イーガン騎手 | 26.8% |
複勝率ランキングTOP5
順位 | 騎手名 | 勝率 |
---|---|---|
1位 | モレイラ騎手 | 57.3% |
2位 | レーン騎手 | 56.7% |
3位 | ビュイック騎手 | 44.8% |
4位 | イーガン騎手 | 39.4% |
5位 | バシュロ騎手 | 38.8% |
こうして見ますと、TOP5の顔ぶれに大きな変化はありませんでした。
特にモレイラ騎手とレーン騎手はすべてにおいて抜けていることがよく分かります。
よって、この5名は人気順に関係なく出走する際は、馬券的には狙った方がいいかもしれませんね。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプトの調整等はおこなっておりません。
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最後にJRAの2023年リーディングTOP3と比較してみました。
勝率ランキングTOP5
順位 | 騎手名 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1位 | C.ルメール騎手 | 24.8% | 42.6% | 55.9% |
2位 | 川田 将雅騎手 | 30.5% | 47.7% | 60.0% |
3位 | 横山 武史騎手 | 15.8% | 27.7% | 40.6% |
そしてこの3騎手を前述の外国人騎手ランキングに当てはめてみると、ルメール騎手が勝率では3位、連対率が2位、複勝率は3位となりました。
また、横山武騎手は全項目において4位。そして、川田騎手は全項目のおいて1位となりました。
そう考えると、川田騎手の実力も凄いですが、やはり短期騎手免許で来日した外国人騎手は、人気がなくても狙ってみてもいいかもしれませんね。
今回は、2023年に短期騎手免許で来日した外国人騎手ランキングを紹介しました。
改めて、外国人騎手をまとめてみると、世界各地で活躍する騎手だけあって、その実力はJRAの中に入ってもトップクラスにあることが分かりました。
おそらく、2024年も引き続き来日することが予想されますので、その時は外国人騎手とJRAのトップジョッキーを絡めた馬券が思わぬ万馬券につながるかもしれません。