『若手騎手』とは何年目未満のこと？さらに若手騎手ランキングも紹介

皆さんは、若手騎手と聞けば、誰を思い浮かべるでしょうか？

ただ、若手騎手といっても何歳までが若手騎手なのか？とハッキリ答えられる人は少ないかもしれません。
しかし実は、JRAでは『若手騎手』という規定がしっかりと設けられています。

その内容は『若手騎手競走』に紐づけられており、若手騎手競走とは、騎手免許を取得してから間もない若手の騎手がレースに騎乗する機会を増やすために導入された競走であり、この競走に騎乗できる騎手を若手騎手といい、騎手免許取得後7年未満の騎手を指します。
そこで今回は、若手騎手の中でもさらに掘り下げ、デビューから4年未満の若手騎手をご紹介します。

さらには、若手の中の若手騎手のランキングなども紹介しますので、今後の馬券にぜひご活用ください。

まずは、2024年でデビュー5年目までの若手騎手を期別に簡単なプロフィールを交えて紹介します。

なお、文中の『アイルランド大使特別賞』とは、競馬学校卒業時に、特に騎乗技術が優秀だった者に対してアイルランド大使より贈られる賞のことです。
簡単にいいますと、その期生の中で1番成績が良かった騎手に贈られる賞のことです。ただし、その賞を受賞したからといって、新人賞に結びつくわけではありません。

さらにその新人騎手賞は、年間で騎手免許を初めて取得し、平地・障害競走において30勝以上した騎手の中で最も勝利した騎手に贈られます。
よって、新人賞に該当がない年は、残念ながら30勝に到達しなかったことになります。

※以下に紹介する騎手は、現役騎手のみとし、名前順で紹介しています。

小沢 大仁 騎手

デビューした年に31勝を挙げ、最多勝利新人騎手賞に輝きました。

角田 大和 騎手

ご存じの方も多いと思いますが、父は現役時代ジャングルポケットで日本ダービーを制するなど、名ジョッキーとして活躍した角田晃一調教師です。

永島 まなみ 騎手

2023年には、50勝を挙げ女性騎手年間最多勝記録まで、あと一歩でした。昨今では、重賞レースにも騎乗する機会が増えています。

永野 武蔵 騎手

2022年にはフェアプレー賞を受賞するなど、騎乗技術が高く評価されている若手騎手です。
また、今のところ重賞勝利はありませんが、G1レースでの騎乗は経験しています。

古川 奈穂 騎手

世界の矢作厩舎に所属し、坂井瑠星騎手の後輩にあたる女性騎手です。
昨今では、軽量ハンデを生かした好騎乗が目立ちますね。

松本 大輝 騎手

アイルランド大使特別賞を受賞した世代トップの実力者ですが、身長が176cmと現JRA騎手の中で最も高く、昨今では体重管理に苦労していると聞きます。父は松本達也元騎手です。

横山 琉人 騎手

父は元障害競走で活躍した横山義行元騎手です。
2023年のヤングジョッキーズシリーズでは優勝を果たすなど徐々に実力をつけています。
ちなみに横山典弘騎手一家との血縁関係はありません。

今村 聖奈 騎手

デビュー年に51勝を挙げ、最多勝利新人騎手賞を獲得し、女性騎手としても年間最多勝利記録を達成。
また重賞初騎乗初制覇を成し遂げるなど、一躍女性騎手のトップに立ちました。
しかし、2023年のスマホ問題などで少し調子を落としているようですが、騎乗技術には光るものがありますね。

大久保 友雅 騎手

祖父は、ナリタブライアンなどを管理した大久保正陽元調教師です。

川端 海翼 騎手

多くの人から信頼され、G1を多く勝てる騎手を目指している川端騎手。
まだ、そこまでの実力は伴っていないですが、1日も早く信頼される騎手になってほしいですね。

佐々木 大輔 騎手

2023年には、函館でリーディングジョッキーに輝くなど、大ブレークした佐々木騎手。
その勢いは2024年も大いに期待できそうです。

土田 真翔 騎手

これまで1勝と騎乗数にも恵まれていない感じがしますが、それでも2023年の複勝回収率は130%と大穴をあける騎乗が目立ちました。

角田 大河 騎手

並みいる同期生がいる中でアイルランド大使特別賞を受賞しました。
また、2023年には、重賞初制覇も成し遂げ、今村騎手と同様に注目されている若手騎手です。
なお、前述しました角田大和騎手は実兄にあたります。

西塚 洸二 騎手

デビュー年に単勝回収率157%との記録を残し、ここ最近では徐々に騎乗数も増えている様子です。

水沼 元輝 騎手

現在、競馬学校の教官を務めている小林淳一元騎手が叔父にあたり、従兄には3期上の小林凌太騎手がいます。

鷲頭 虎太 騎手

オルフェーヴルの圧勝劇を目の当たりにして騎手を目指した鷲頭騎手。目標とする騎手は川田将雅騎手だそうです。

石田 拓郎 騎手

デビュー年は0勝に終わりましたが、まだまだこれからの若手騎手だと思います。

河原田 菜々 騎手

芝・ダート問わず、女性騎手として軽量ハンデを生かした騎乗スタイルを武器としています。

小林 勝太 騎手

39期生のアイルランド大使特別賞を受賞しました。
高い複勝率が目立ちますね。

小林 美駒 騎手

現役では6人目となる女性騎手です。
よく人気薄の馬を馬券圏内に持ってくるイメージがあります。

佐藤 翔馬 騎手

デビュー年は2勝でしたが、これからの活躍に期待したいですね。

田口 貫太 騎手

父と母は笠松競馬の元騎手で、現在は父が笠松で調教師をされています。
まさに騎手界のサラブレッドです。その血筋からか2023年の最多勝利新人騎手賞を受賞しました。
今後もさらなる活躍が期待されている若手騎手の1人ですね。

以上の26名が2024年でデビュー5年目を迎える若手騎手となります。
余談ですが、参考までに現役最年長の柴田善臣騎手は1985年度の第1期生でレジェンド武豊騎手は1987年度の第3期生です。

次に若手の中の若手騎手の勝率、連対率、複勝率をランキングTOP5の形式で表してみました。
※表の数字は競馬サイト『競馬ラボ』から引用しています。
※算出はデビューから2023年終了時点のものとし、中央競馬のみの成績です。

勝率ランキングTOP5

順位	騎手名	勝率
1位	佐々木 大輔	7.0%
2位	今村 聖奈	6.9%
3位	古川 奈穂	6.6%
4位	永島 まなみ	5.9%
5位	田口 貫太	5.8%

連対率率ランキングTOP5

順位	騎手名	連対率
1位	古川 奈穂	14.5%
2位	今村 聖奈	14.0%
3位	佐々木 大輔	13.0%
4位	角田 大和	12.5%
5位	角田 大河	11.9%

複勝率ランキングTOP5

順位	騎手名	勝率
1位	今村 聖奈	20.9%
2位	佐々木 大輔	20.8%
3位	角田 大和	19.4%
4位	角田 大河	19.1%
5位	古川 奈穂	18.4%

このようにTOP5に入る騎手は、デビュー年から活躍を見せる騎手ばかりです。
中でも今村騎手と古川騎手の女性2騎手と佐々木騎手は全ての項目においてランクインしていますので、今後も目が離せない若手の中の若手騎手といえそうです。

今回は、若手騎手の中でも2024年にデビュー5年目にあたる若手騎手を取り上げてみました。
これから、さらに騎乗経験と技術力を身に付けて日本のトップジョッキーになる可能性を秘めた若手騎手たちです。
今後もどういった成長を見せてくれるのか、是非とも注目し続けたいですね。