日本競馬の華麗なる一族:イットー、ダイナカール、ローザネイ、スカーレットインク
競馬において血統は競走能力を判断する重要な要素の1つであり、約70年以上もの歴史を持つ日本競馬には伝統的に受け継がれる強い一族の血統が存在します。
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それらは『華麗なる一族』や『薔薇一族』など始祖となる繁殖牝馬をモチーフとして名付けられています。これが、ブラッドスポーツともいわれる1つの所以でもありますね。
そこで今回は、日本の競馬界に古くから君臨する『華麗なる一族』4選を紹介します。
競馬の世界にしか存在しない偉大なる牝系の歴史を辿っていきますので、ぜひ最後までお楽しみください。
まず始めに紹介するのは、イットーを始祖とする元祖・華麗なる一族です。
イットーは、父ヴェンチア、母ミスマルミチ、その父ネヴァービートという血統。
グレード制が導入される前、1975年のスワンステークスなどを勝利し、同年の優駿賞最優秀5歳以上牝馬に選出され、引退後は故郷の北海道・荻伏牧場で繁殖牝馬となります。
初年度には荻伏牧場が導入した種牡馬サンシーと交配され、のちのハギノトップレディを出産します。
その後、ハギノトップレディはデビュー戦で当時の日本レコードタイムを記録。
この走りが”快速牝馬”として一躍有名となり、母イットーが出走できなかった桜花賞とエリザベス女王杯を制して、二冠牝馬に輝きました。
さらにイットーは、当時不動のリーディングサイアーだったテスコボーイとの間にのちのハギノカムイオーも輩出します。
半姉ハギノトップレディのデビュー戦から約2週間後のセリ市に上場されたハギノカムイオーは、当時の史上最高価格となる1億8500万円で落札されます。
その落札額から一時は競馬以外でも注目を集めたことで「黄金の馬」とも称されました。
そんな”黄金の馬”ハギノカムイオーも姉に負けじと1983年の宝塚記念など重賞を6勝を挙げる活躍をみせ、種牡馬入りします。
種牡馬としては失敗に終わりますが、半姉のハギノトップレディは繁殖牝馬として天馬トウショウボーイとの間にダイイチルビーを産み、そのダイイチルビーが1991年の安田記念(G1)とスプリンターズステークス(G1)を制したことで、自身とイットーの名声をさらに高めました。
こうして、イットーの血は二冠牝馬ハギノトップレディからダイイチルビーに系譜されたことで『華麗なる一族』と称される牝系の中興の祖となったのです。
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ちなみに『華麗なる一族』とは、小説家の山崎豊子氏が1973年に発表した小説のタイトルで、大ヒットした時とイットーが活躍したことが重なって、そのように揶揄されるようになったといわれています。
まさにイットーから続く系譜にピッタリな一族名ではないでしょうか。
1983年にオークスを制したダイナカール。その第4番仔として、誕生したのが日本が誇る超名牝・エアグルーヴです。
トニービンを父に持つエアグルーヴは、1996年に史上2例目となるオークス母仔制覇という偉業を成し遂げました。
さらに翌1997年の天皇賞(秋)では、プリティキャスト以来17年ぶり、同レースが2000メートルに施行変更されてからは史上初となる牝馬での優勝も果たします。
そして、その年に牝馬としては1971年のトウメイ以来、26年ぶりに年度代表馬を受賞。
エアグルーヴにとっても記録ずくめの1年となりました。
エアグルーヴは繁殖牝馬としても超優秀で、第1番仔のアドマイヤグルーヴはサンデーサイレンスを父に持ち、母仔3代によるオークス制覇を目指しました。
2003年の牝馬三冠レースはすべてスティルインラブに持っていかれる格好となりますが、同年のエリザベス女王杯(G1)では、そのスティルインラブとの接戦をハナ差にて勝利。
さらに翌年のエリザベス女王杯で史上2頭目となる連覇を達成し、母にも引けを取らない実績を残します。
また、繁殖牝馬としてもキングカメハメハとの間にもうけた第5番仔のドゥラメンテが皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)を制し、クラシック2冠馬となりました。
これは、ダイナカールから数えて4世代連続でG1勝利を達成したことになります。
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そして、エアグルーヴの第8番仔ルーラーシップは種牡馬として第一線で活躍しており、第2番仔のイントゥーザグルーヴを始め、繁殖牝馬となった多くの娘たちもダイナカールからつながるファミリーラインを次世代につないでいます。
よって、現在の日本競馬におけるダイナカール一族は、もっとも勢いのある一大勢力になったといっても過言ではありません。
薔薇一族とは、世界的大種牡馬リファールを父に持つ繁殖牝馬ローザネイから派生する血統を持つ一族を指します。
なお、ローザネイとはフランス語で薔薇を意味することから、その一族名が付けられました。
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そのローザネイは、フランスから社台ファームに輸入され、シャリーハイツとの間にロゼカラーをもうけました。
ロゼカラーは、オークス(G1)4着、秋華賞(G1)では3着と入線し、1996年の牝馬三冠レースを盛り上げました。
また、ロゼカラーの半弟ロサードは重賞5勝、同じく半弟のヴィータローザも重賞3勝とローザネイは重賞勝ち馬を次々と輩出。
名牝の地位を確立しました。
その後、ロゼカラーの仔ローゼンクロイツも重賞3勝と活躍をみせます。
これだけ多くの重賞馬を輩出した薔薇一族は、この牝系は走る血統として、多くの競馬ファンから愛されました。
ただ、薔薇一族には惜敗続きのG1レースを”勝てない一族”というレッテルが貼られてしまいます。
そのきっかけを作ったのが、ローゼンクロイツの全姉ローズバドです。
ローズバドは、2001年のフィリーズレビュー(G2)を勝つもオークス・秋華賞と2着、さらにエリザベス女王杯でも2着と好走するも勝ち切れない競馬が続き、ついにはG1制覇を仔たちに託す形で引退しました。
そして、ローズバドの第3番仔となるローズキングダムが2009年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)を勝利し、ついに薔薇一族の悲願だったG1制覇を成し遂げました。
さらにローズキングダムは、クラシックこそ勝ち切れなかったものの3歳で挑んだ、2010年のジャパンカップ(G1)で1着入線だったブエナビスタが進路妨害にて降着となり、繰り上がり優勝を果たします。
こうして、薔薇一族がなかなか手に届かなかったG1勝利をローズキングダムは2度も大輪の薔薇をターフに咲かせてみせました。
スカーレット一族とは、1973年にアメリカから輸入された繁殖牝馬スカーレットインクから派生する血統を持つ一族のことをいいます。
そのスカーレットインクの血は、主に4頭の娘たちが繁殖牝馬として継承していきます。
中でもスカーレットインクの第7番仔スカーレットブーケは、父ノーザンテーストの成長力を武器に重賞を4勝し、繁殖牝馬としてもダイワメジャー、ダイワスカーレットといった2頭のG1馬を輩出しました。
そのダイワメジャーは、父サンデーサイレンス譲りの勝負強さを10番人気の低評価で臨んだ皐月賞で遺憾なく発揮し、スカーレット一族にG1初勝利をプレゼントします。
その後、古馬になってから、5歳時には天皇賞(秋)とマイルチャンピオンシップ(G1)を制し、6歳で安田記念(G1)に勝利すると、秋のマイルチャンピオンシップで連覇を達成。
マイル適性を存分に示し、2年連続で最優秀短距離馬に選出されました。
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また、2006年にデビューした半妹のダイワスカーレットは桜花賞と秋華賞、そしてエリザベス女王杯を制覇。
4歳秋の天皇賞(秋)では、因縁のライバル・ウオッカとのハナ差の対決で2着に敗れたものの
続く有馬記念(G1)でG1通算4勝を挙げました。
さらにこの一族からは、ヴァーミリアンが中央・地方を合わせてダートG1を9勝する大活躍をみせ、ダイワメジャーは種牡馬として現在8頭のG1ホースを輩出、その血を後継種牡馬に引き継いでいます。
そんな多くの活躍馬が見られるスカーレット一族は、この先父系母系とも安泰かもしれませんね。
今回は、日本競馬史における華麗なる一族を4選を紹介しました。
どの一族もそれぞれに個性があり、日本競馬を代表する血統ともいえます。
今後は、この一族からの活躍馬はもちろんのこと他の一族も同じようにして派生していけばもっと日本競馬の発展につながりますので、いろいろな血統背景に注目し続けたいですね。