LINEアイコン 友だち募集中
ⓘ記事内に広告を含む場合があります。

元祖アイドルホース・ハイセイコーの子孫は存在する?

雑草魂:ハイセイコー


今から半世紀以上前、競馬ファンのみならず日本中を競馬ブームに巻き込んだ競走馬がいました。その名はハイセイコーといいます。
地方・大井競馬でデビューしたハイセイコーは、その強さから中央競馬に移籍しそこでも大活躍をみせました。

BNW時代のイメージ画像
ℹ AI生成
この画像・動画は、AIによって生成された架空のイメージであり、実在の人物・馬・団体等を描写したものではありません。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。

[使用ツール・モデル]
・DALL·E 3
・Firefly
・StableDiffusion
・Juggernaut XL(KandooAI)

日本人が好む”雑草魂”を以て一気にアイドルホースとなったハイセイコー。
当然現役引退後は種牡馬になったものの、残念ながら今ではハイセイコーの血が入っている競走馬をほとんど見かけなくなりました。
そこで今回は、元祖アイドルホース・ハイセイコーの子孫末裔を辿っていきたいと思います。
一世風靡をしたハイセイコーの血は、今どうなっているのでしょうか。

第1次競馬ブームの立役者


ハイセイコーは、父チャイナロック、母ハイユウ、その父カリムという血統で1970年3月6日に新冠町の武田牧場で生まれました。
牧場長が「ダービーに出走できるくらいの素質がある」と周囲に語っていたほど、生誕当時からの評価はとても高かったハイセイコー。
その後、地方・大井競馬場でデビューしたハイセイコーは、デビュー戦から6戦目まで、すべて2着馬に7馬身以上もの着差を付けます。
結果、6戦で付けた合計着差は56馬身にもなり、圧倒的な能力の高さで多くの競馬ファンを驚かせました。

ℹ AI生成
この画像・動画は、AIによって生成された架空のイメージであり、実在の人物・馬・団体等を描写したものではありません。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプトの調整等はおこなっておりません。

[使用ツール・モデル]
・DALL·E 3
・Firefly
・StableDiffusion
・WAN
・SORA

この活躍により1973年1月には新しい馬主に売却され、中央競馬に移籍すると3月に鉄人・増沢末夫騎手を背に弥生賞で中央デビューを果たしました。
この時からハイセイコーはすでに大きな注目を集めていたため、レース当日の中山競馬場の入場者数は12万人を超えていたそうです。
そうした期待に応えるかのように、ハイセイコーは弥生賞を難なく勝利すると、さらにスプリングステークス、皐月賞と連勝。一気にクラシック馬となりました。

その後、休む間もなくダービーの前哨戦にあたるNHK杯も勝利し、地方競馬からやってきた怪物が無敗で日本ダービーに挑戦するということで人気は最高潮に達します。
迎えた日本ダービー当日の東京競馬場には約13万人の観客が詰めかけ、単勝支持率は当時で史上最高の66.7%となりました。
ところが、ハイセイコーはタケホープ、イチフジイサミといった強豪馬に競り負けてしまい、3着と初の敗北を喫します。
それでもアイドルホースとして走り続けたハイセイコーは、その後も献身的な走りで宝塚記念や高松宮杯などを制し、1974年12月の有馬記念でタニノチカラの2着を持って引退しました。
生涯成績は、22戦13勝(地方6戦6勝を含む)。
当時グレード制の導入がありませんでしたのでG1には換算されませんが、今でいうとG1を2勝したことになります。

そして、ハイセイコーは絶大なる人気と申し分ない実績から種牡馬入りしました。
また、その活躍から1984年にはJRA顕彰馬にも選出され、さらに大井競馬場ではハイセイコー記念という重賞競走が開催されるようになりました。

ちなみに2024年で57回目を迎えるハイセイコー記念のレースレコードは、青雲賞という名称だった時代に走破したハイセイコーのタイムが半世紀以上経った今でも記録として残っています。

種牡馬として


ハイセイコーは1975年に種牡馬として、初年度は72頭の繁殖牝馬を集めました。
しかし、小柄な馬が多く生まれたことや産駒の質が安定しないことなどから徐々に種付け頭数が減少し、4年目には半数以下となります。
そして、種牡馬入り当初は80万円だった種付料も40万円にまで落ち込みました。

これは、当時の背景からみると内国産種牡馬の需要が少なく、いくらハイセイコーとはいっても種付けを希望する繁殖牝馬が集まりませんでした。
それでも初年度から日本ダービーを制したカツラノハイセイコを輩出したことでハイセイコーは種牡馬としての人気を取り戻します。
種牡馬としても雑草魂は消えていなかったのです。

ℹ AI生成
この画像・動画は、AIによって生成された架空のイメージであり、実在の人物・馬・団体等を描写したものではありません。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプトの調整等はおこなっておりません。

[使用ツール・モデル]
・DALL·E 3
・Firefly
・StableDiffusion
・WAN
・SORA

そして、何よりも息子のカツラノハイセイコが日本ダービーを制したことは、父ハイセイコーの無念を晴らしたという1つの競馬のロマンですね。

その後、1980年代に入り世界的な広がりを見せていたノーザンダンサーの血統がブームとなりました。
その結果、血統的に時代遅れであるとみなされたハイセイコーでしたが、またしても雑草魂が炸裂します。

その煽りを跳ね返すかのように、1989年のエリザベス女王杯を最低人気で制したサンドピアリス、1990年の皐月賞で父仔制覇を成し遂げたハクタイセイなどを輩出し、種牡馬としても大成功を収めるのです。
さらに地方競馬でも多くの活躍馬を出したことから、1990年には地方競馬のリーディングサイアーにも輝いています。
こうして見ると、ハイセイコーは当時の内国産種牡馬としてはトウショウボーイやマルゼンスキーに次ぐ成績を残したといえるでしょう。

ハイセイコーの子孫


その後、ハイセイコーは1997年を最後に種牡馬を引退。
明和牧場で余生を過ごし、2000年5月4日に30歳の大往生でこの世を去りました。
なお、ハイセイコーの主な後継種牡馬は、日本ダービー馬カツラノハイセイコとキングハイセイコー、そして、芦毛馬として史上初の皐月賞馬となったハクタイセイの3頭です。

カツラノハイセイコは、カブトヤマ記念(G3)を勝利し、オークス(G1)でも2着に入ったユウミロクや大井の東京記念を制したテツノセンゴクオーを輩出しました。
また、キングハイセイコーは、ブリーダーズゴールドカップなどの地方重賞を制したスノーエンデバーを世に送り出します。
さらに皐月賞馬ハクタイセイは、地方・佐賀競馬で8勝を挙げたタイセイウルフなどを輩出しましたが、それ以上の活躍馬は出ませんでした。

ハイセイコーのサイアーラインは何とかテツノセンゴクオーが種牡馬入りするも産駒を残すことができず、これによってハイセイコーのサイアーラインは途絶えてしまいます。

逆に牝馬では、エリザベス女王杯を制したサンドピアリスが、10頭の仔を産み、中でもスキャンとの間に生まれた3番仔のタマモストロングが、マーチステークス(G3)や白山大賞典(Jpn3)など重賞を制し、繁殖牝馬としても成功したといえます。
そしてその血は娘のサンドピクチャーからチャームピクチャーに継承されその仔グローリーグローリが中央競馬で活躍をみせました。

デビュー戦こそ最下位でしたが、その後ダート戦にて4勝を挙げると障害競走に転向しても1勝を挙げました。
なお、障害の重賞レースでは調子が良くなかったとはいえ、障害最強馬のオジュウチョウサンに先着したことは立派でしょう。
現在では、地方競馬に活躍の場を移しました。

また、グローリーグローリの半弟サーティファイドは、現在も中央競馬で現役馬として活躍しています。
そして、カツラノハイセイコ産駒のユウミロクは、目黒記念(G2)を制したユウセンショウや中山グランドジャンプ(JG1)を連覇したゴーカイ、さらには中山大障害(JG1)を制したユウフヨウホウと3頭の重賞勝ち馬を輩出しました。
しかし、種牡馬入りしたゴーカイは産駒に牡馬が多く活躍馬がいないため、その血は壊滅状態であり、前述しましたグローリーグローリやサーティファイドも現状の成績を見れば、種牡馬入りは厳しい状況です。

こうして、半世紀以上たった今、元祖アイドルホースの血はほぼ消えかかった状況にあります。
それでも、わずかながらハイセイコーの血を持つ繁殖牝馬や競走馬は存在しますので、是非ともその子孫たちには、偉大なハイセイコーの血を絶やさないためにも頑張ってほしいですね。

まとめ


今回は、元祖アイドルホース・ハイセイコーの子孫を紹介しました。

ℹ AI生成
この画像・動画は、AIによって生成された架空のイメージであり、実在の人物・馬・団体等を描写したものではありません。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプトの調整等はおこなっておりません。

[使用ツール・モデル]
・DALL·E 3
・Firefly
・StableDiffusion
・WAN
・SORA

前述の通り半世紀以上経った今、ハイセイコーの血は零細ではありますが現在も牝系でつながっています。
ただ、こうした厳しい流れの中でも一競馬ファンとしては、いつの日かハイセイコーの血を持った大物が出てくることを願いたいですね。

×

全てのコラム記事

×

全てのニュース記事