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日本近代競馬の父:サンデーサイレンスの生涯と偉大な功績

サンデーサイレンスについて


1990年代の日本競馬界に多大な影響をもたらした大種牡馬サンデーサイレンス。
その影響力は、皆さんご存じの通り無敗の三冠馬ディープインパクトをはじめとする多くの後継種牡馬に受け継がれ、日本競馬の血統史を塗り替えるほど、強大なものとなりました。
今、現役で走る馬にサンデーサイレンスの血が入っていない馬を探す方が難しいといわれるほどです。

サンデーサイレンスのイメージ画像
ℹ AI生成
この画像・動画は、AIによって生成された架空のイメージであり、実在の人物・馬・団体等を描写したものではありません。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。

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そこで今回は、日本近代競馬の父・サンデーサイレンスについて紹介したいと思います。

壮絶な生い立ちからアメリカでの現役生活、そして種牡馬として来日した経緯から日本競馬に与えた影響力を紹介しますので、改めてサンデーサイレンスの凄さを知ってください。

壮絶な幼駒時代


サンデーサイレンスは、1983年と1989年にアメリカのリーディングサイアーに輝いた名種牡馬ヘイローと、現役時代はG1レースに縁がなかったものの重賞を2勝したウェッシングウェルとの間に、1986年3月25日アメリカのケンタッキー州レキシントンにあるストーンファームで産声を上げました。

生まれた時から後肢の飛節が内側に曲がり、見た目も貧弱で全体的にバランスが悪く、冴えない馬体だったサンデーサイレンスは、幼少期から関係者の評価が非常に悪かったといいます。

さらに、生後8ヶ月経った頃にはウイルス性腸疾患を患い、その翌年には馬運車の転倒事故に巻き込まれ、運転手と全ての競走馬が死亡した中、サンデーサイレンス1頭だけが奇跡的に助かるといった、生死を彷徨う出来事を2度も経験しました。

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この強靭な生命力が、のちの競走馬としての強さにつながったかもしれません。

現役時代


紆余曲折ありながらも、1988年にアメリカ競馬にてデビューしたサンデーサイレンス。
デビュー戦こそ2着に敗れますが、次走の未勝利戦で初勝利を挙げると、6戦目となった翌年のサンタアニタダービー(米G1)では2着馬に11馬身差を付けて圧勝し、早くもG1馬となりました。

そして、生涯のライバル・イージーゴアと初顔合わせとなった”もっとも偉大な2分間”と呼ばれるケンタッキーダービー(米G1)では、最後の直線で右に左にと真っすぐに走れない幼さをみせながらも、1番人気イージーゴアの猛追を許さず見事ケンタッキーダービーを制します。

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続く二冠目のプリーネスステークス(米G1)でもライバル・イージーゴアを寄せ付けず、アメリカ二冠馬となったサンデーサイレンス。
目指すは1978年のアファームド以来となるアメリカ三冠馬でしたが、三冠目となるベルモントステークス(米G1)では、イージーゴアに8馬身差を付けられ、三冠の夢は叶いませんでした。

しかし、イージーゴアとの4回目の対戦となったブリーダーズカップ・クラシック(米G1)では、イージーゴアの猛追をクビ差で凌ぎ切り勝利します。

こうして、サンデーサイレンスは1989年のアメリカ年度代表馬に選出されました。
さらには翌年のカリフォルニアンステークス(米G1)などを制し、通算戦績14戦9勝2着5回の連対率100%、G1レース6勝と、誰もが認めるスーパーホースとしてアメリカ競馬の一時代を築いたのです。

種牡馬として


アメリカ競馬で優秀な成績を残し、引退後には巨大なシンジケートが組まれるはずだったサンデーサイレンスですが、驚くことに種牡馬としては低評価でした。

それは、当時のアメリカ競馬においてヘイローから続く後継種牡馬の産駒が、まったく活躍していなかったからです。

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アメリカ年度代表馬でありながら、酷評を受けたサンデーサイレンス。
そこで目を付けたのが、当時の社台ファーム総帥・吉田善哉氏でした。

こうして、サンデーサイレンスは、異国の地・日本で種牡馬として、供用されることになったのです。

なお、日本の競馬ではこれまで多くの海外種牡馬によって、歴史が築かれてきました。
古くは、シンザンの父ヒンドスタン、トウショウボーイやサクラユタカオーといった快速馬を輩出したテスコボーイ。
また、20年連続産駒重賞勝利という大記録を打ち立てたシンボリルドルフの父パーソロン。
そして、日本競馬の礎を築いた大種牡馬ノーザンテーストなど、挙げるとキリがありません。

そんな中、日本競馬の血統史を大きく塗り替えることになるのが、サンデーサイレンスなのです。

種牡馬としての功績


1991年から社台ファームにて種牡馬となったサンデーサイレンスは、翌1992年に第1世代目の産駒が誕生します。

種牡馬サンデーサイレンスのイメージ画像
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そして、1994年6月18日、札幌競馬場で行われた新馬戦でのキタサンサイレンスがサンデーサイレンス産駒としてJRA初勝利を挙げると、同年夏の札幌3歳ステークス(G3)では、プライムステージがサンデーサイレンス産駒として初の重賞勝利を達成。

このように初年度産駒から多くの活躍馬を輩出したサンデーサイレンスは、種牡馬デビューから約半年間で30勝、うち重賞4勝と鮮烈な種牡馬デビューを飾ります。
中でも産駒のフジキセキは、無敗で3歳王者に輝き、翌1995年には屈腱炎で早期引退となりましたが、”幻の三冠馬”と称されるほど強烈なインパクトを残しました。

また、フジキセキ不在の中で行われた皐月賞(G1)ではジェニュインが勝利し、日本ダービー(G1)はタヤスツヨシといったサンデーサイレンス産駒の勢いはとどまることを知らず、次々とG1レースを勝利。
早くもサンデーサイレンスは、その年のリーディングサイアーを獲得しました。

わずか2世代の産駒だけでリーディングサイアーというのはJRA史上初の記録となり、そこから2007年まで13年連続でリーディングサイアーの座に就いたサンデーサイレンスは、種牡馬としての記録を次々と更新していきます。
また、2003年に牝馬三冠を達成したスティルインラブ、2005年に無敗の三冠馬に輝いたディープインパクトと、牡馬・牝馬の両方で三冠馬を輩出。

最終的には、2002年8月19日に心不全で亡くなるまで全12世代の産駒からG1馬が誕生し、JRAにある24のG1レースのうち、20のG1レースを産駒が制しました。
そんなサンデーサイレンス産駒は、1994年から2012年まで全部で23,223回出走し、JRAで2,756勝を挙げ、重賞勝利数は317勝です。
※数字はnetkeiba.comより引用

なお、産駒勝利数は、2023年にディープインパクトに抜かれるまで歴代産駒勝利数1位を保持し続けました。
種牡馬として、産駒が1勝を挙げることが難しい中これだけの実績を残したサンデーサイレンスの凄さは計り知れませんね。

まとめ


今回は、日本近代競馬の父・サンデーサイレンスについて紹介しました。

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また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプトの調整等はおこなっておりません。

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デビュー前から酷評を受けながらもアメリカ競馬で通算14戦9勝うちG1レースを6勝と輝かしい成績を残したサンデーサイレンス。
その後、種牡馬として日本競馬の血統史を大きく塗り替えるほどの活躍馬を輩出したことは、世界的名馬であるとともに日本近代競馬の父といっても過言ではありません。

現在、その偉大な血はディープインパクトやハーツクライ、ステイゴールドといった多くの後継種牡馬に受け継がれ、さらにはサンデーサイレンス系統が確立するまでとなりました。
日本競馬の血統史を大きく塗り替えたサンデーサイレンス。
その血は、今後も長きに渡り受け継がれていくことになると思います。

そして、日本の競馬レベルを世界にまで押し上げてくれたサンデーサイレンスの功績は、日本競馬において未来永劫消えることはないでしょう。

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