芝・ダート二刀流のGⅠ馬は何頭いる?
これまで、日本近代競馬の結晶といわれたディープインパクトはG1を7勝し、歴史的名牝アーモンドアイは、G1歴代最多となる9勝を挙げています。
しかし、これらの名馬が勝ったG1は全て芝コースで行われたものです。
しかし、これが仮にダートで走っていた場合でも同じようにG1を勝つことができたのかどうかは分かりません。
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それは、競走馬にも得意不得意といったコース適性があり、芝なら芝、ダートならダートでしか走らないことが多いからです。
ところが、コース適性が関係なく、芝・ダート両方を走り活躍した名馬が存在します。しかも一般的なレースではなく、芝・ダートともG1を制した名馬なのです。
そして、過去にこの偉業を達成したのは、長い日本競馬の歴史において、わずか5頭しかいません。
そこで、今回は、芝・ダートの両コースのG1を制した、いわゆる”二刀流の名馬”5頭を紹介していきます。
あのダート最強馬から超良血一家の子孫まで登場しますので、ぜひ最後まで楽しんでください。
※なお、対象となるのは、JRAの芝・ダート両方のG1競走を勝った馬のみです。
最初に紹介するのは、馬名はクロフネですが、馬体が芦毛のため『白い怪物』との異名を持ったクロフネ。
いわずと知れた日本競馬史上最強のダート馬との呼び声高い名馬です。
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クロフネは、2001年のNHKマイルカップ(G1)で芝G1を勝ち、さらに同年秋には、ジャパンカップダート(現チャンピオンズカップ、G1)でダートG1を勝利し、芝・ダートG1両制覇を達成しました。
クロフネは日本競馬史上初となるJRA芝・ダート二刀流を成功させた第1号の競走馬です。
特にダート戦は、武蔵野ステークス(G3)と先のジャパンカップダートの2戦しか走っていませんが、そのどちらのレースも他馬が立ち打ちできないほど次元の違う横綱競馬でした。
しかも勝ちタイムは当時の日本レコードを大きく更新するほどでしたので納得できますね。
芝は”一流”、ダートでは”超一流”といった表現が分かりやすいかも知れません。
また、血統面は、アメリカで生産された外国産馬のため、当然ダート競馬が主流であるゴリゴリのアメリカ血統です。
先に芝のG1を勝ちましたが、元よりクロフネはダート馬だったとの声もあります。
仮にクロフネが故障せず、海外G1に挑戦していたとしたら、おそらく海外ダートG1さらに地方で交流G1も勝っていたと容易に想像できるため、早期引退が悔やまれますね。
続いては、芝・ダート・地方・海外と異なる4つのカテゴリーですべてのG1を勝利した脅威のオールラウンダー・アグネスデジタルです。
アグネスデジタルは、2000年のマイルチャンピオンシップ(G1)で芝G1を勝つと、2002年のフェブラリーステークス(G1)でダートG1を勝利し、JRA芝・ダートG1両制覇を達成。
クロフネに続いて二刀流を成功させた第2号の競走馬となりました。
ただし、2001年の秋に南部杯(地方交流G1)を制していますので、二刀流という括りでいえば、アグネスデジタルの方が先に史上初の芝・ダートのG1馬となります。
しかも前述の通り、JRAの芝・ダートだけではなく、地方・海外でもG1を勝利した史上唯一の競走馬です。このような記録は、今後そう簡単に達成できないほど凄い記録です。
そんなアグネスデジタルは、芝・ダートともまったくの隔たりなく走った印象があり、どんな大舞台でも鋭い脚で追い込んでくる、その走りは多くの競馬ファンの脳裏に焼き付いたといっても過言ではないでしょう。
また、血統面については、クロフネと同じくアメリカで生まれた外国産馬でしたので、アグネスデジタルも元よりはダート向きの競走馬だったのかも知れませんね。
続いては、2000年のNHKマイルカップと2002年のジャパンカップダートを勝ち、二刀流を成功させたイーグルカフェです。
イーグルカフェは、NHKマイルカップを勝利した後、出遅れ癖などが原因でなかなか勝てない日々が続きました。
そんな中で陣営は、芝だけではなくダート戦にも出走を試みていましたが、結果を出すことはありませんでした。
しかし、5歳となって少し気性面も解消されたのか、ジャパンカップダートを勝ち、歴史に名を残すことになります。
ただ、これにはイーグルカフェの鞍上を務めた世界一の名騎手・ランフランコ・デットーリ騎手が、これまでのレース運びではなかった先行策にて、イーグルカフェを勝利に導いたことから、デットーリ騎手の手腕が最大に称えられた部分も大きいです。
さらに血統面でもイーグルカフェは、アメリカで生産された外国産馬でしたので、やはり元来からのダート血統馬が芝のG1を勝った認識があります。
不思議と先に紹介した2頭を含め、3頭ともが先に芝のG1を勝っていますね。
続いて4頭目は、2001年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)で芝G1を勝ち、2004年のフェブラリーステークスでダートG1を勝利し、二刀流を成功させたアドマイヤドンです。
ちなみにアドマイヤドンは、地方交流G1を5勝を挙げていますので、芝・ダート合計でG1を7勝しました。
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なお、アドマイヤドンの血統は、母が桜花賞(G1)とオークス(G1)を制した牝馬二冠馬ベガであり、半兄には、1999年の日本ダービー(G1)を勝ったアドマイヤベガがいる血統です。
こうしてみると、母や兄が芝の大舞台で大活躍していることもあり、アドマイヤドンも芝で相当な結果を残すと思われていましたが、なぜかダートで大覚醒しました。
これは、父のティンバーカントリーの血が大きく影響していると思われます。
そのティンバーカントリーは、現役時代にアメリカの一時代を築いたダート馬でした。よって、アドマイヤドンも実質は、アメリカ血統色が強く出たため、芝より断然ダートの方が向いていた印象です。
最後の5頭目は、2018年の安田記念(G1)と2020年のフェブラリーステークスを勝って、実に16年ぶりとなる芝・ダートG1の二投流を成功させたモズアスコットです。
奇遇にも2000年初頭に立て続けで4頭の二刀流が誕生しましたが、やはり芝・ダート両方でG1を勝つことは相当に難易度が高いと思われます。
さらにJRAだけとなれば、さらに難易度が増します。
そんな中、モズアスコットは芝・ダートともに脚をためて最後の直線で確実に伸びてくる競走馬でした。
また、特筆すべき点として、安田記念は連闘策で勝利し、ダート戦線で名を挙げたのは6歳になってからという部分です。
なお、血統面については、モズアスコットもアメリカで生産された外国産馬です。
ただ、父は世界的大種牡馬で芝のG1を10勝したフランケルなのですが、母馬がアメリカのダート重賞を勝利するなど活躍した馬でしたので、競走成績をみると、モズアスコットもアメリカ血統色が強かったといえそうです。
そして、日本のダート戦線で活躍する競走馬は、何かとアメリカ血統の要素が入っていますし、ダートのG1を勝つためには、アメリカ血統が必要不可欠な要素なのかも知れませんね。
今回は、芝・ダートのG1を制した二刀流の名馬たちを紹介しました。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。
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この5頭に共通する点といえば、初めに芝のマイルG1を勝った後にダートG1を勝っています。
さらに血統面では、父か母にアメリカの血統で絡んでいます。
つまり芝・ダート両方のG1を制するには芝のマイルG1を勝ち切るほどのスピードとダートをこなすパワーとスタミナが必要だといえます。
さらに、JRA括りをなくしたとしても芝・ダートG1を勝った馬は結局この5頭しかいません。
JRAの芝G1を勝った馬でJRAのダートG1は勝てず、地方交流G1は勝った競走馬はいませんので、芝・ダートといったコース適性がまったく違う両方のレースを制する、さらにはG1競走といった大舞台を制した、この5頭は歴史的名馬といっても過言ではありません。
ただ、2024年からは地方競馬を含めたダート戦線も新たに整備されましたので、モズアスコット以来となる”二刀流の名馬”が近々みられることを期待したいですね。