落鉄とは?落鉄したまま好走した名馬も紹介!
競馬でよく耳にする『落鉄』とは、馬の蹄鉄が外れてしまうことをいいます。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。
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蹄鉄は、人間に例えると「靴が脱げる」などとよく表現されますが、そもそも蹄鉄は靴ではありません。
これはあくまでも分かりやすい表現のための喩えで、蹄鉄は履くのではなく、蹄の保護のため打ち付けています。
また、馬は蹄(裸足)で十分に走れます。
よって、レース中、完全に外れた蹄鉄でしたら何の問題もありませんが、完全に外れなかった場合、引っ掛かったりする恐れがあり危険が伴います。
そこで今回は、落鉄について、詳しく説明していきたいと思います。
合わせて落鉄が原因でレースに敗れたものの好走した名馬たちも紹介しますので、ぜひ最後まで楽しんでください。
「蹄なくして馬なし」という言葉があるように蹄というのは、競走馬を始めとする馬にとって蹄はとても大事な部分です。
どんなに優れた能力を持っている馬でも蹄が悪ければその能力を十分に発揮することができません。
馬にとって蹄は「第二の心臓」といわれるほど、大事な役割をしているため、最悪の場合、蹄葉炎などの病に陥り命を落とす危険性もあります。
そのような観点から、蹄を保護するために発明されたのが蹄鉄です。
蹄鉄は、今から約二千五百年前に北ヨーロッパで栄えた先住民・ケルト人の遺跡から馬の骨と金属片が発掘されたことにより、あくまでも推定ですが、そのあたりから蹄鉄は存在したのではないかといわれています。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。
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なお、日本では、江戸時代に馬わらじといったものが蹄鉄の代わりに使用されていました。
人間もそれぞれ足のサイズや形などが違うように、馬の蹄もそれぞれ大きさや左右とも形が違います。
それをプロの装蹄師が神経の通っていない爪の部分に釘を打ち付け留め、それを約2週間に1回の頻度で取り替えます。
ちなみに装蹄師の資格は、1970年までは国家資格でしたが、現在は『公益社団法人日本装削蹄協会』による認定資格となっています。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。
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なお、蹄鉄との名称ですが、現在の主流は鉄ではなくアルミとなっており、わずか100gと軽く競走馬の負担も少なくなりました。
また、ディープインパクトは、蹄が薄い馬だったので、釘ではなく、エクイロックスという接着剤で着けたという話は有名で蹄鉄も時代とともに色々と進歩していることが分かります。
そのため、血統面だけではなく、こういった蹄鉄の進化が昔と比べてレースタイムの最速化につながっていることも理解できますね。
ここからは、落鉄が原因で敗走になったのではないかといわれているものをいくつか取り上げました。
まず、落鉄といえば、民事訴訟まで発展した通称『イソノルーブル落鉄事件』が思い出されます。
イソノルーブルは、1991年のオークス(G1)を制し、世代牝馬の中心として活躍した名牝です。
しかし、落鉄事件と呼ばれる出来事は、牝馬三冠レースの第1弾・桜花賞(G1)で起きました。
それは、レース発走の10分前に1番人気だったイソノルーブルの右前脚の蹄鉄が落鉄していることを鞍上の松永幹夫騎手が発見したことから始まります。
直ちに馬場内において装蹄師による蹄鉄の打ち直しが試みられましたが、興奮状態にあったイソノルーブルに対し打ち替え作業は失敗。結果的にイソノルーブルは右前脚に蹄鉄を装着しないままレースに臨みました。
ただ、観衆には、場内放送で落鉄の事実は告げられていたものの、打ち替えが失敗に終わったことは告げられていませんでした。
これがのちに事件と呼ばれる引き金になったのです。
そして、このことが原因だったのかは定かではありませんが、レースにおいて自慢のスタートダッシュができなかったイソノルーブルは、ハナを奪い切れず最終的には5着に敗れてしまいます。
レース後、イソノルーブル陣営は敗因を落鉄とし「レース前にいったん興奮状態を解くため、馬場から退去させて蹄鉄を打ち直しすることが受け入れられなかった」とコメントしました。
また、関係者やマスコミからもレースがテレビ中継の時間内に収まるよう、スタートを強行したのではないかという指摘が相次ぎます。
これを受けて、JRA側は、レース当日の夕方に異例の記者会見を開き、スタートについて説明を行いました。
その内容は、打ち直しに時間がかかった場合、イソノルーブル以外の競走馬に与える影響を考慮したこと。
また、蹄鉄を装着しないことで競走能力を減退させる決定的な要因にはならないこと。
そのため、速やかにスタートすることを優先させたというものでした。
ただ、蹄鉄の打ち直しが失敗に終わったことを場内放送にて、お知らせしなかったことに対する批判については、JRA側も謙虚に受け止めます。
その結果、競馬ファンからも非難を集めることになり、一部のイソノルーブルの馬券を購入した者が「事実を観客に告知しなかったことにより損害を受けた」として、JRAに損害賠償を求める民事訴訟を提起する事態にまで至ったのです。
しかし、判決では「装蹄の失敗を告知しないまま競走を行っても競馬法に違反しない」「蹄鉄を装着しないことが競走能力に与える影響は不明確」として原告の請求を棄却したことで事件は終息となりました。
その後、イソノルーブルは、桜花賞の鬱憤を晴らすかのように次走のオークスで見事に勝利し、名牝の地位を確立し、のちに『裸足の女神』との異名もつきました。
2016年の菊花賞(G1)と有馬記念(G1)を制したサトノダイヤモンドは、同年の日本ダービー(G1)でレース中に他馬と接触した際に落鉄しました。
このことが影響して2着に惜敗したといわれています。
わずか8cmの差でマカヒキに日本ダービーのタイトルを奪われたサトノダイヤモンドにとっては、痛すぎるアクシデントだったのかも知れませんが、これも含めて競馬なので致し方ありません。
また、2015年のクラシック二冠馬のドゥラメンテは、2016年のドバイシーマクラシック(首G1)で2着にとなりましたが、これも落鉄していたことが敗因だといわれています。
前述のイソノルーブルと同様、レース前に落鉄していることが判明したものの、蹄鉄を打ち直すことができないまま、レースに出走しました。
それが影響したのかどうか分かりませんが、いつもの直線で鋭い末脚をみせることができなかったことは確かです。
今回は、落鉄について紹介しました。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。
[使用ツール・モデル]
・DALL·E 3
・Firefly
・StableDiffusion
・Juggernaut XL(KandooAI)
前述のサトノダイヤモンドやドゥラメンテの例を見る限り、落鉄してしまうとレースに悪影響を及ぼした可能性は少なからずあったのかも知れません。
ただ、前述の通り、蹄鉄は蹄を保護する目的ですし、蹄鉄なしでも走る能力には何ら変わりありません。
そして、外れた蹄鉄が引っかかったりすることを除けば、競走馬は大して気にすることもなく走るとされています。
例えば、第1回ジャパンカップ(G1)に出走したインドのシンザンといわれたオウンオピニオンは、パドックで頭に王冠を載せた印象的な馬でしたが、13番人気で15着とさすがに能力的には及びませんでしたが、蹄鉄を着けずに走り切りました。
蹄鉄を付けなかったからといって走れないわけではないことが分かる事例ですね。
しかし、敗戦の言い訳によく使われるのも落鉄です。
よって、馬券を購入する際「前走では落鉄があったのが原因」などといった関係者コメントを見つけた時は、本当に落鉄が原因で負けてしまったのか、それとも実力が伴っていなかったのかなどの見極めが必要となりますので、注意してくださいね。