サラブレッドの三大始祖とは?
競馬の世界において、もっとも重要視されている1つに血統があります。
その血統を辿ってみると、現在、世界中に存在するサラブレッドの父系血統は、最終的にある3頭の競走馬につながっています。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。
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これは、数多くいた種牡馬の中でこの3頭が古くからその血を残し続けた結果です。
よって、この3頭が、サラブレッドの三大始祖と呼ばれているわけです。
そこで今回は、サラブレッドの三大始祖を紹介していきます。
少しマニアックな部分もありますが、これまで数多くの蹄跡を残した名馬たちの祖先でもありますから、競馬ファンとして少しでも知っていただければと思います。
今から約300年以上前、推定1700年頃に生まれた純血アラブ種。
現在、世界中のサラブレッドの約90%以上がダーレーアラビアンの血をルーツに持つといわれています。
もちろん、日本でお馴染みのサンデーサイレンス系やノーザンダンサー系、ミスタープロスペクター系なども父系を辿るとダーレーアラビアンにつながります。
ダーレーアラビアンは、オスマン・トルコのアレッポに駐在していたイギリス領事のトーマス・ダーレーに買い取られた後、イギリスのヨークシャーに渡り、ダーレー家の所有馬になったとされています。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。
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その後、約10年ほど種牡馬として供用され、数十頭の牝馬と交配し、その中から6戦無敗のフライングチルダーズという産駒が種牡馬としてダーレーアラビアンの血を継承していきます。
そして、フライングチルダーズの孫世代、ダーレーアラビアンから数えて5代目にあたるエクリプスが26戦無敗と歴史的名馬になったことで、ダーレーアラビアンの血はより活性化しました。
なお、圧倒的な強さをみせたエクリプスは、”唯一抜きん出て並ぶ者なし”(Ecripse first the rest nowhere)ということわざの元になっています。
こうして、このエクリプスからは、ポテイトーズとキングファーガスといった2頭の大種牡馬が誕生し、キングファーガスの系統を受け継いだセントサイモンが1881年に生まれ、さらにダーレーアラビアンの血を世界中に広めていきます。
そのセントサイモンから、ネアルコ系・ヒムヤー系・ネイティヴダンサー系やブランドフォード系など、現在でも活躍する系統が数多く波及していきました。
特に20世紀半ばに生まれたネアルコは、セントサイモン以上の規模で血統革命を起こしました。
ちなみにアメリカで三冠馬となり、2年連続で年度代表馬に選ばれたセクレタリアトの父ボールドルーラーの祖父もこのネアルコです。
現在、日本競馬で圧倒的な種牡馬成績を収めているディープインパクトの父サンデーサイレンスやナリタブライアンの父ブライアンズタイム、エアグルーヴの父トニービンなどの大種牡馬たちにもネアルコの血が流れていることからも、日本競馬においてとても大きな影響を与えた系統であるといえますね。
ゴドルフィンアラビアンは、推定1724年頃に生まれたとされており、ゴドルフィンバルブと呼ばれることもあります。
なお、ゴドルフィンアラビアンに関する資料はとても少なく、品種もアラブ種かバルブ種かといわれた中で、近年ではターク種の説が有力になっています。
また、出生地も北アフリカやシリアなどの諸説がありますが、現在はモロッコ皇帝からフランスのルイ14世に献上され、パリで散水車を引く荷役馬として活躍した後、イギリスに渡ったという説が有力のようです。
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渡英当初、乗馬や他の種牡馬が種付けする際の”当て馬”としてあてがわれていましたが、他の種牡馬がロナクサという牝馬との種付けを嫌がった際、代理として種付けを行ったことでゴドルフィンアラビアンの血が後世に残ることとなります。
それは、この交配で生まれたラスが優秀な競走成績を残したことで名声を高めると、さらに同配合で生まれたラスの全弟ケードが種牡馬として大活躍したからです。
特にケード産駒のマッチェムは、種牡馬としてゴドルフィンアラビアンの父系を大きく発展させました。
その後、マッチェム産駒のコンダクターがイギリスのリーディングサイアーのトランペイターを輩出したことで一気に父系を伸ばしていきます。
そして、通算成績21戦20勝、アメリカ史上最高の名馬として知られているマンノウォーもトランペイターから続く競走馬です。
なお、日本においては、マンノウォーの直仔として日本に輸入された名牝・月友がオートキツ、カイソウ、ミハルオーといった3頭の日本ダービー馬を輩出し、さらにはオークス馬のミツマサ、桜花賞馬ツキカワと計5頭のクラシック馬を輩出するなど名牝の地位を確立しました。
ただ、この父系はやがて途絶えてしまいますが、マンノウォーの代表産駒であるウォーレリックの子孫でヨーロッパの名マイラーだったウォーニングの直仔サニングデールやカルストンライトオがスプリントG1を制するなど日本の生産界にも大きな影響を与えています。
また、ダーレーアラビアンの発展の足がかりを作ったエクリプスの母の父がこのゴドルフィンアラビアンであり、エクリプスの母の父に入って手助けしたがために自身の父系発展が犠牲を余儀なくされたといわれています。
そして現在、日本には、ゴドルフィンアラビアンの血を受け継ぐアメリカンペイトリオットが種牡馬として輸入されましたので、わずかながらもその血はつながっています。
バイアリータークは、1680年生まれのアラブ種もしくはターク種といわれており、トルコ近辺に生まれた後、オスマン帝国の軍馬として使われていました。
しかし、イギリスとオスマン帝国の間で起きた戦争でイギリスのロバート・バイアリー大尉が捕獲したとされています。
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その後、軍馬として役目を終えたバイアリータークは、種牡馬となりますが、同時期に東洋から輸入された種牡馬たちに比べても特に優秀な成績は残せず、その血はすぐに消滅してしまいそうになります。
その危機を救ったのがバイアリータークから数えて5代目にあたるヘロドの活躍です。
ヘロドは足元が弱く競走馬としては目立った成績を残せませんでしたが、種牡馬としては同時期に活躍していたダーレーアラビアン系のエクリプスと並び称されるほど素晴らしい成績を収め、バイアリーターク系の発展に大きく貢献しました。
しかし、19世紀後半となって、エクリプス系のセントサイモンが出現したあたりから、急速に衰退していくこととなります。
アメリカで16回のリーディングサイアーに輝き、バイアリータークの血を受け継いだレキシントンの血でさえ、20世紀後半には消滅してしまいます。
また、ヨーロッパでもリュティエ、ロレンツァチオという一部のバイアリーターク系が辛うじて残っていますが復活の兆しは全くありません。
そして、その血を何とか残そうと、カタール王族で世界の大馬主ファバト殿下が、自身の所有していたヘロド直系の血を引くドゥーナテンの産駒が勝利すると、その馬主と調教師にインセンティブを払うなどして何とか血を残そうと尽力しましたが、残念ながら効果はありませんでした。
一方、日本では輸入されたバイアリーターク系の種牡馬パーソロンが、三冠馬のシンボリルドルフや天皇賞馬メジロアサマを輩出したことによって独自の発展を遂げます。
シンボリルドルフからは皐月賞・日本ダービーを制したトウカイテイオー、メジロアサマからは天皇賞馬メジロティターンに続き父仔3代の天皇賞馬に輝いたメジロマックイーンを輩出しました。
しかし、トウカイテイオーもメジロマックイーンも父系としての後継馬を輩出することはできず、現在、日本に存在するバイアリーターク系の種馬はメジロマックィーン産駒のギンザグリングラスとトウカイテイオー産駒のクワイトファインの2頭のみとなっています。
実際にはヘロド系のスタミナに特化した競走馬たちは、高速化する日本競馬の馬場に合わず、その血の衰退傾向は否めません。
ただ、オルフェーヴルやゴールドシップといった種牡馬の母の父がメジロマックイーンですので、母系に限るとバイアリータークの血が残されていくのではないでしょうか。
今回は、サラブレッドの三大始祖を紹介しました。
ちなみに三大始祖というと、この3頭が最古のサラブレッドだと勘違いしてしまいますが、前述の通り三大始祖自身はサラブレッドではありません。
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3頭が生きている頃にはまだサラブレッドという品種がなく、のちにサラブレッドが品種として確立し、父系を遡れば個体の記録が残っていた最古の馬がこの3頭であるということです。
もちろん、3頭と同時期には、他の種牡馬もたくさんいたようですが、サラブレッドという”速く走ること”に秀でた品種が競馬を通して確立されていく中で三大始祖以外の父系は淘汰されて絶えてしまったということになりますね。