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重賞に強い種牡馬ランキング:ディープインパクトからロードカナロアまで

最強の種牡馬


2023年10月初旬にディープインパクトがサンデーサイレンスを抜いて産駒のJRA歴代最多勝利数で単独1位となりました。
また、2024年2月にはハーツクライがフジキセキを抜いて単独6位となり、ロードカナロアの産駒が1000勝を達成するなど、歴代最強の種牡馬たちの活躍が目に映ります。

中でもディープインパクトが父であるサンデーサイレンスの大記録を抜いたとの衝撃は、まさに現役時代を然ることながら、種牡馬としても歴代最強の座に付いた衝撃だといえます。

最強の種牡馬のイメージ画像
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この画像・動画は、AIによって生成された架空のイメージであり、実在の人物・馬・団体等を描写したものではありません。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。

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しかし、産駒の勝利数は分かるものの、どの種牡馬が重賞に対して強いのかが気になりませんか?
そこで今回は、産駒が重賞に強い種牡馬として、通算勝利数に対してどれくらいの比率で重賞を勝利しているのか算出したランキングを紹介します。

意外や意外、勝利数ランキングとはまた違った形のランキングとなりましたので、是非とも最後までお楽しみください。

種牡馬別通算勝利数ランキング


まずは、種牡馬の産駒勝利数ランキングをご覧ください。

順位 通算勝利数 通算重賞勝利数 種牡馬名 生産国 誕生年 主な産駒
1位 2,770勝 290勝 ディープインパクト★ 日本 2002 コントレイル
2位 2,749勝 311勝 サンデーサイレンス アメリカ 1986 ディープインパクト
3位 2,216勝 139勝 キングカメハメハ★ 日本 2001 ロードカナロア
4位 1,757勝 92勝 ノーザンテースト カナダ 1971 ダイナガリバー
5位 1,711勝 82勝 ブライアンズタイム アメリカ 1985 ナリタブライアン
6位 1,532勝 85勝 ハーツクライ★ 日本 2001 ドウデュース
7位 1,527勝 78勝 フジキセキ 日本 1992 カネヒキリ
8位 1,487勝 51勝 クロフネ★ アメリカ 1998 ソダシ
9位 1,435勝 45勝 サクラバクシンオー 日本 1989 グランプリボス
10位 1,309勝 51勝 ダイワメジャー★ 日本 2001 セリフォス
11位 1,163勝 55勝 マンハッタンカフェ★ 日本 1998 ヒルノダムール
12位 1,145勝 116勝 ステイゴールド★ 日本 1994 オルフェーヴル
13位 1,110勝 48勝 ダンスインザダーク 日本 1993 ツルマルボーイ
14位 1,086勝 38勝 シンボリクリスエス★ アメリカ 1999 エピファネイア
15位 1,057勝 26勝 ゴールドアリュール★ 日本 1999 エスポワールシチー
16位 1,054勝 61勝 トニービン イタリア 1983 エアグルーヴ
17位 1,040勝 13勝 アフリート カナダ 1984 スターリングローズ
18位 1,013勝 68勝 ロードカナロア★ 日本 2008 アーモンドアイ

※馬名の横に★が付いている種牡馬には、現役競走馬としての産駒が存在していることを表しています。
※生年が1970年以前で1,000勝以上の種牡馬とし、2024年2月25日時点での通算勝利数。JRAのみとし、地方・海外での勝利数は除きます。

表内の種牡馬について何頭か紹介します。

まずは、史上2頭目の無敗の三冠馬に輝いたディープインパクトです。
現役時代から伝説的な走りで多くのファンを魅了し、当時最多タイとなるG1を7勝しました。
現役引退後、馬産地の期待は大きく、シンジゲートで組まれた額は51億円です。

そして、ディープインパクトはその期待に応え、初年度産駒から2011年の桜花賞を制したマルセリーナを輩出。
何より恐ろしいのが、2012年にジェンティルドンナ、2013年にはキズナを始めとする毎年コンスタントにG1馬を輩出したことです。その数は、延べ64頭になります。

また、全ホースマンの目標である日本ダービーとは抜群の相性を持ち、産駒が出走できるようになった2011年から12年間で勝った数は何と驚異の7勝です。
さらに活躍は日本だけに留まらず、サクソンウォーリアやスノーフォールといった欧州での活躍馬も輩出し、ラストクロップとなったオーギュストロダンは英・愛ダービーを制しました。

そして、2020年には、史上3頭目となる無敗の三冠馬コントレイルを輩出したことで父仔2代で無敗の三冠を達成するなど、日本が世界に誇る歴代産駒勝利数1位に相応しい種牡馬であることは間違いありません。

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次に歴代産駒勝利数3位のキングカメハメハです。
ディープインパクトと同じオーナーの所有馬で現役時代には、NHKマイルカップと日本ダービーを制しました。

そんなキングカメハメハの特徴は何といってもサンデーサイレンスの血を持っていないことです。
父キングマンボはミスタープロスペクター系特有のスピードを持ちながら長い距離もこなせるタイプの多い万能型でした。

また、サンデーサイレンスの血を持たないということは、父サンデーサイレンスの繁殖牝馬に種付できるということが1番の需要だったと思います。
そのため、ディープインパクトと種付する層が重複しなかったこともあり、2010年以降はディープインパクトとキングカメハメハの2代巨頭が長く続きました。その結果が歴代産駒勝利数に結びついています。

最後にご紹介するのはフジキセキです。
フジキセキは、サンデーサイレンスの初年度産駒として朝日杯3歳Sを無敗で制し、翌年の弥生賞も横綱相撲で勝ちましたが、屈腱炎を発症し早期引退となりました。

ただ、種牡馬入りが早すぎたことでオールドファンには、種牡馬として成功した印象が少ないかも知れません。
しかし、代表産駒には”砂のディープ”との異名を持ったダート史上最強との呼び声高いカネヒキリを輩出しています。
他にも短距離では、キンシャサノキセキやストレイトガール、フジキセキ産駒として悲願のクラシック制覇を成し遂げたイスラボニータなど、産駒には息が長く堅実な馬が多かったことも特徴的でしたね。

産駒が重賞に強い種牡馬ランキング


ここからは、前述の表を基に通算勝利数に対してどれくらいの比率で重賞を勝利しているのかを算出したランキングTOP10を紹介しますので、勝利数順位と比較してみてください。

順位 種牡馬名 比率 勝利数順位
1位 サンデーサイレンス 11.31% 2位
2位 ディープインパクト 10.47% 1位
3位 ステイゴールド 10.13% 12位
4位 ロードカナロア 6.71% 18位
5位 キングカメハメハ 6.27% 3位
6位 トニービン 5.79% 16位
7位 ハーツクライ 5.55% 6位
8位 ノーザンテースト 5.24% 4位
9位 フジキセキ 5.11% 7位
10位 ブライアンズタイム 4.79% 5位

上位は、サンデーサイレンスとディープインパクトが入れ替わりました。ここだけは息子に負けられないといったところでしょうか。

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そして特筆すべき点は、3位のステイゴールド、4位のロードカナロアに6位のトニービンです。
まさに今回のテーマである産駒が重賞に強い種牡馬として勝利数に対し、大きく順位を上げました。

中でもステイゴールドは、現役時代の走りから多くの競馬ファンから”善戦マン”として、絶大な人気を誇り現役最後のレースでG1を勝利する劇的なフィナーレを飾りました。
そんなステイゴールドですが、種牡馬入り当初は現役時代の実績が他のサンデーサイレンス後継種牡馬よりも劣っていたため、あまり期待されていませんでした。

ただ、引退後は現役時代と違って気性も落ち着き、生産牧場内では大人しかったそうです。
また、ステイゴールド自身が小柄だったため、産駒にも小柄な馬体を持つ馬が多かったですが、これは繁殖牝馬の負担軽減につながるため、逆に評価が高かったといいます。

さらには、サンデーサイレンスの直系種牡馬でありながら種付け料金が安価だったため、特に中小牧場には人気を博しました。
そして、2年目産駒からドリームジャーニーがG1を制し、種牡馬としてのステイゴールドは地位を高めていきます。

その大きな要因として取り上げられているのが、何といっても『ステマ配合』です。これは、父にメジロマックイーンを持つ繁殖牝馬との間に生まれた産駒が特にで大活躍したことから、そう呼ばれました。
その代表的な例として、史上7頭目の三冠馬に輝いたオルフェーヴルや長距離戦線で活躍し、G1通算6勝のゴールドシップなどが挙げられます。

なお、ステイゴールド産駒が活躍したのはステマ配合だけではありません。
歴代最強障害王者のオジュウチョウサンや天皇賞(春)を連覇したフェノーメノ、マイルG1を2勝したインディチャンプなど、ステマ配合とは違った配合でも幅広い活躍馬を輩出しました。

また、4位のロードカナロアは、現役の種牡馬として、2023年の種牡馬リーディングでは2位になるなど、この先まだまだランク上位に入る可能性が高いですので、今後も注目したいです。

まとめ


今回は、種牡馬の産駒勝利数とは少し違った角度から重賞に強い種牡馬ランキングとして紹介させていただきました。

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改めて、ランキングをみますと、上位2頭は別としてステイゴールドやトニービンといった大種牡馬ともいえる産駒が大舞台に強かったと認識しました。

また、ロードカナロアについては前述しました通り、まだまだ現役競走馬として産駒が多数います。
今後、大舞台となるG1レースや重賞レースなどで人気薄のロードカナロア産駒を狙ってみるのも面白いかと思いますね。

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