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馬場鉄志アナの名実況でレースを振り返ってみた

競馬に名実況あり


競馬実況でお馴染み・関西屈指の人気アナウンサーとして一時代を築いた杉本清アナウンサー。
そんな杉本アナは、競走馬たちが熾烈な争いを演じるゴール前で独特の感性と表現力によって、日本の競馬界を大いに盛り上げた実況アナの第一人者です。

その後継者としてマイクを手にしたのが、同じく関西テレビの馬場鉄志アナウンサーです。

馬場鉄志アナのイメージ画像
ℹ AI生成
この画像・動画は、AIによって生成された架空のイメージであり、実在の人物・馬・団体等を描写したものではありません。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。

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馬場アナは、ゴール前のみならずレース道中の実況でも数多くの名フレーズを連発し、偉大な先輩・杉本アナに続いて”競馬に名実況あり”との足跡を残しました。
そこで今回は、馬場アナが生んだ名実況とそのレースを振り返っていきたいと思います。
特に名フレーズから異名に変わった日本歴代最強馬誕生の瞬間など、ぜひ注目してみてください。

「ベガはベガでもホクトベガ!」


まず、馬場アナといえばこのフレーズといっても過言ではありません。
これは、1993年のエリザベス女王杯(G1)で牝馬三冠に臨んだベガに対し、最内から伸びたホクトベガがゴール板を過ぎたところの実況でした。

「ベガはベガでもホクトベガです!1番のホクトベガ、加藤和宏!3回目の挑戦で見事にエリザベス女王杯を制しました!三冠ならずベガ!勝ったのはホクトベガです!東の一等星ホクトベガ! 輝いたのはホクトのベガです!」

東の一等星ホクトベガのフレーズにも心が痺れましたね。

「秋の京都でも胡蝶蘭満開!」


これは、杉本アナの「菊の季節に桜が満開!」と良く似たフレーズですが、1998年の秋華賞(G1)にて二冠牝馬に輝いたファレノプシスに対する名実況です。

「ファレノプシスです!秋の京都でも胡蝶蘭満開!ファレノプシスであります!ナリタブライアンよ見てくれ!ファレノプシス! 見事に秋華賞を制しました!勝ち時計は2分2秒4!そして、この2着争いにエアデジャヴーの姿はありませんでした!」

1998年の秋華賞のイメージ画像
ℹ AI生成
この画像・動画は、AIによって生成された架空のイメージであり、実在の人物・馬・団体等を描写したものではありません。
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特にこのレース前月に早逝した三冠馬ナリタブライアンに対し「ナリタブライアンよ見てくれ!」のフレーズは感動ものでした。
これは、当時日本の至宝だったナリタブライアンが早逝したからではなく、勝ったファレノプシスの母がナリタブライアンの母の妹、いわゆる従兄にあたる血統だからです。

競馬実況には直接関係ないかも知れませんが、そのような細かい部分まで実況に盛り込む馬場アナの実況には、多くの競馬ファンが心酔したのも納得です。

「世代交代?なんだそれは?関係ない!」


この実況はG1レースではないのですが、2002年の京都大賞典ゴール前で出た名フレーズです。

「世代交代?なんだそれは?関係ない!ナリタトップロードです!堂々と秋の中山競馬場の天皇盾へナリタトップロードが名乗りを上げました!四位洋文とナリタトップロード!2分23秒6、堂々のプロローグです!見事なナリタトップロード!見事な勝利です!」

世紀末のテイエムオペラオー世代で凌ぎを削ったナリタトップロードは、この時すでに6歳。
ツルマルボーイやタップダンスシチーといった下の世代が台頭してくる中で、まだまだ中長距離の世代交代を許しはしないといった形で古豪ナリタトップロードが勝利しました。
まさに「世代交代なんか俺には関係ない」といったナリタトップロード自身の叫びを馬場アナが代弁したような名実況でした。

「ノーリーズン落馬!」


2002年の菊花賞(G1)では、武豊騎手を背に1番人気で出走したノーリーズンでしたが、スタート直後に鞍上が落馬した様子を捉えました。

「18頭今スタート!あぁっと内で落ちた!ノーリーズン落ちた!ノーリーズン落馬!ノーリーズン落馬!スタート直後あっと言う間に武豊ノーリーズンが消えました!」

ℹ AI生成
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レジェンド・武豊騎手がスタート直後に落馬する珍しい光景を馬場アナが心底から叫ぶ実況が印象的でした。
なお、レースでは単勝10番人気のヒシミラクルが勝利し、大波乱の決着となったレースでもあります。

「なんと4歳4強も全て退けてイングランディーレの一人旅!」


これは、2004年の天皇賞・春(G1)での名実況です。
このレースには、前年のクラシック二冠馬ネオユニヴァース、菊花賞馬ザッツザプレンティ、武豊騎手騎乗のリンカーン、そして、この年の”秋古馬三冠”を達成するゼンノロブロイといった超強者が揃っていました。

しかし、スタートからハナを切った10番人気のイングランディーレが超強者らを一切寄せ付けず、逃げ切って勝利したのです。

「これは逃げ切る!逃げ切る!何と4歳4強も全て退けてイングランディーレの一人旅!逃げ切ってゴールイン!2着には、ゼンノロブロイです!横山典弘が左手を上げました!イングランディーレ、まんまと逃げ切りました!3分18秒4!何という天皇賞でしょう!4歳4強はゼンノロブロイが辛うじて2着か!リンカーンもそして、ネオユニヴァースも馬群に沈んでいます!イングランディーレです!驚きました!」

まさに馬場アナが叫んだ”一人旅”がピッタリと当てはまるところは、名実況とともに忘れられないレースの1つとなりましたね。

「世界のホースマンよ見てくれ!これが日本近代競馬の結晶だ!」


2005年の菊花賞は、歴史的瞬間を捉えたこれぞ馬場アナの真骨頂ともいうべき名実況となりました。
このレースで馬場アナは、少なくとも3つの名フレーズを残しました。

まずは、レースが残り800mをすぎたあたりで「シンザンがルドルフが、そしてブライアンが辿った三冠への道」と実況したシーンは、先輩三冠馬たちを引き合いにする名フレーズになりました。
次に淀の最終コーナーを手前にしたところでは「ディープインパクトさあ〜そろそろ行くかなぁ〜!武豊、ローゼンクロイツの外へ!」と競馬ファンを代弁するような実況には、今でも心が打たれます。

そして、最後の直線で出たあの名フレーズです。

「一番外から、一番外から、ディープインパクト!ムチが入った武豊!捕らえた!捕らえた!捕らえました!あと100メートル!アドマイヤジャパン粘る!しかし先頭はディープインパクトだ!世界のホースマンよ見てくれ!これが日本近代競馬の結晶だ! ディープインパクト!大外から足音も軽やかにディープインパクトと武豊!3冠達成!勝ち時計は3分4秒6!実に21年ぶり、シンボリルドルフ以来、無敗の3冠馬の誕生であります!ディープインパクト7戦7勝です!期せずして場内から大きな拍手が起こりました!まさに日本競馬史に残る1ページ、一瞬であります!ディープインパクトと武豊!」

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ゴールした瞬間に実況された「日本近代競馬の結晶」は、ディープインパクトに対し、1つの異名となるほど、永遠に残る名フレーズとなりました。

「これが競馬だ!これが競馬の恐ろしさ!」


このレースを覚えている方も多いと思いますが、2009年のエリザベス女王杯で大穴の2頭が逃げ粘り、大本命だったブエナビスタが3着に敗れるという大波乱を表現した名実況です。

「直線を向いてまだ、クィーンスプマンテとテイエムプリキュア!クィーンスプマンテとテイエムプリキュアが粘っている! あと300mは切っている!ブエナビスタは届くのか!これはとんでもない波乱になるのか!とんでもない波乱になるのか!これが競馬だ!これが競馬の恐ろしさ! ブエナビスタ猛追!ブエナビスタ猛追!しかし、しかし、クィーンスプマンテ! 田中博康やりました、若武者!これが競馬の恐ろしいところ〜!逃げた2頭をなめた訳ではありませんが、これが競馬の怖いところ!クィーンスプマンテ、テイエムプリキュアの1着2着! ブエナビスタはどうやら3着か!」

このフレーズは、長年競馬を実況し続け競馬を知っている馬場アナだからこそ出た言葉だと思います。

まとめ


今回は馬場アナの名実況とともにレースを振り返ってみました。どれも頭に残る名実況ばかりでしたね。
その名フレーズを聞けば鮮明にレースが蘇ってきますので、競馬と実況は切っても切れない関係であることを改めて感じました。

名実況で盛り上がるイメージ画像
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そして名実況から生まれた名フレーズは、我々競馬ファンの心中にいつまでも残り続けるでしょう。

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