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年代別(期別)騎手の勝率ランキング

騎手、選ばれし者だけが辿り着く栄光とリスク


騎手という職業は、華やかな反面、一歩間違えれば死と隣り合わせの職業でもあります。
そのため、3年間という厳しい養成学校にて訓練を受け、卒業試験に合格した者しか騎手になることはできません。

その数は多くて毎年10名ほどで、少ない年になれば数名と、難関を突破して入学した者でもその全員が合格できる仕組みではありませんので、年々デビューする騎手数にはバラツキが発生します。

競馬学校のイメージ画像1
ℹ AI生成
この画像・動画は、AIによって生成された架空のイメージであり、実在の人物・馬・団体等を描写したものではありません。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。

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そんな騎手になるための養成学校は、1982年に開校され、2024年にデビューした騎手は第40期生となります。

第1期生となれば、今から42年前に入学し、40年前にデビューしたことになりますが、未だ現役を続けられているのが、関東の超ベテランジョッキーの柴田善臣騎手です。
さらに日本競馬界のレジェンド・武豊騎手は第3期生ですし、現在の日本人騎手のトップを走る川田将雅騎手は、第20期生となります。

このように、それぞれの期(年度)でスタージョッキーが現れる中で、一番勝率の高い期はどの期なのか気になりませんか?
そこで、各期の騎手たちの総騎乗数を総勝ち数で割って勝率を算出しました。

すると思ってもいなかった凄い結果が出ましたので、今回は、期別による勝率をランキング形式で紹介したいと思います。
また、各期を代表する騎手なども合わせて紹介しますのでぜひ最後まで楽しんでいってください。

競馬学校とは?


競馬学校について簡単に説明します。

競馬学校とは、正式名称を日本中央競馬会競馬学校といいます。
千葉県白井市の千葉ニュータウン西白井地区に位置し、冒頭でも触れましたが、1982年に馬事公苑の騎手養成所の後身として開校されました。

なお、学校という名称ではありますが、これはあくまでも日本中央競馬会に付属する教育訓練施設であり、学校教育法に規定される専修学校や各種学校ではありません。

概要としましては、3年制の騎手課程で生徒は全て寮に入る全寮制で規則正しい生活環境をこなしつつ、必要な訓練が行われます。
1学年あたり概ね10名強で課程は、騎手としての基礎体力訓練から騎乗技術、厩舎での厩務訓練等を行います。

競馬学校のイメージ画像2
ℹ AI生成
この画像・動画は、AIによって生成された架空のイメージであり、実在の人物・馬・団体等を描写したものではありません。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプト調整等はおこなっておりません。

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中でも騎手課程在籍者にとって一番神経を使うのは体重管理です。
在学中はもちろん、厩舎実習中も減食等で体重を年齢によって定められた値に維持しなければなりません。

人間として、もっとも育ち盛りの時期とあって、体重管理を維持できずに退所余儀なくされる生徒も多いです。
それだけ騎手になることは難しく、狭き門だといえます。

そんな超難関を突破した者が初めて騎手免許を交付されます。
そう考えると、騎手には簡単になれないことが良く分かりますね。

各期別を代表する騎手とは?


続いては、冒頭でも紹介しました第1期生の柴田善臣騎手から数多くのトップジョッキーが生まれましたが、ここでは各期別に期を代表する騎手を紹介します。
なお、すべての騎手を紹介となりますと、数百名に達しますので、今回は、通算1,000勝以上挙げている騎手のみとしました。よって、該当しない期もありますのでご了承ください。

期別
代表する騎手(通算1,000勝以上)

第1期生(1985年度) 柴田 善臣
第2期生(1986年度) 横山 典弘、★松永 幹夫
第3期生 武豊、★蛯名正義
第5期生 ★田中 勝春
第7期生 ★四位 洋文、☆藤田 伸二
第8期生 ☆後藤 浩輝
第10期生 幸 英明、吉田 豊
第12期生 ★福永 祐一、和田 竜二
第13期生 ★秋山 真一郎
第14期生 池添 謙一
第15期生 北村 宏司
第18期生 田辺 裕信
第20期生 川田 将雅
第23期生 浜中 俊
第24期生 三浦 皇成
第25期生 松山 弘平
※通算1,000勝以上の騎手のみ。★は現調教師、☆は引退

表をみますと、歴代錚々たる騎手の方がズラリと並んでいることが分かります。
なお、ここで挙げさせていただいた騎手は全部で21名。そのうち、現役騎手として活躍されているのが、13名と半数以上が現役で騎手をされています。

さらに2024年にデビューした新人騎手と年齢を比較すると、約40年もの差がありますので、半世紀近くも騎手として第一線で活躍されている第1期生の柴田善臣騎手や第2期生の横山典弘騎手。
そして、第3期生の武豊騎手の凄さには脱帽ですね。

期別による勝率ランキングベスト10


次からは、今回、算出しました期別による勝率ランキングベスト10を紹介します。
まずは、こちらの表をご覧ください。

順位 期別 総騎乗数 総勝ち数 勝率
1位 3期生 57,807 7,964 13.78%
2位 2期生 49,531 6,650 13.43%
3位 7期生 61,097 5,301 8.68%
4位 20期生 62,118 5,355 8.62%
5位 1期生 49,911 4,141 8.30%
6位 5期生 58,440 4,589 7,85%
7位 12期生 73,533 5,734 7,80%
8位 24期生 15,560 1,154 7.42%
9位 18期生 19,196 1,462 7.36%
10位 35期生 17,693 1,257 7,10%
※数字は、wikipedia及び競馬ラボを参考にしています。
※算出した数字は、2023年末時点のものです。

1位の第3期生と2位の第2期生が3位以下を大きく引き離してのランキングとなりました。
また、ベスト5の中に第1期生から第3期生までが入っています。
これは、もちろん長く活躍されている部分もありますが、いくら長く騎手として活躍していても勝ち星を積み重ねなければ、勝率は高くなりません。

そう考えると、武豊騎手や横山典弘騎手の偉大さを改めて実感できますね。
特に第1位の第3期生は、武豊騎手、蛯名正義騎手の2人で約7,000勝ですから凄すぎます。

次に3位の第7期生は、四位洋文調教師や藤田伸二元騎手など、平成の時代を謳歌した名ジョッキーが名を連ね、4位の第20期生は、川田将雅騎手を始めとする有望なジョッキーが終結している期でもあります。

また、6位の第5期生といえば、2023年末に惜しまれつつも引退した田中勝春元騎手(2025年から調教師の予定)やタップダンスシチーなど多くの逃げ馬でG1を勝利した佐藤哲三元騎手が筆頭格となります。
さらには、現在若手騎手の台頭として活躍している角田大和、角田大河両騎手の父である角田晃一調教師も5期生ですね。

ℹ AI生成
この画像・動画は、AIによって生成された架空のイメージであり、実在の人物・馬・団体等を描写したものではありません。
また、肖像権・パブリシティ権に配慮し、特定の人物に類似させるための学習データ使用やプロンプトの調整等はおこなっておりません。

[使用ツール・モデル]
・DALL·E 3
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そして、ランキング第7位は、福永祐一元騎手や和田竜二騎手、そして女性初の騎手となった細江純子元騎手の第12期生でした。
スター性を持った多くの騎手が揃ったことで”花の12期生”といわれてました。

続く8位の24期生は三浦皇成騎手、9位の18期生は田辺裕信騎手の活躍が大きく目立ったことでランクインとなっています。

さらに若手騎手と呼ばれる、ここ7年以内にデビューした期別でみますと、2019年にデビューした第35期生の勝率が7.1%で10位と若手騎手の世代で唯一のベスト10入りでした。

その第35期生は、岩田望来騎手や菅原明良騎手、団野大成騎手といった近年目まぐるしい活躍をみせる騎手たちが揃っていますので、今後も第35期生には注目したいですね。

まとめ


今回は、年代別(期別)騎手の勝率をランキング形式で紹介しました。
算出した期別の勝率ランキングでは、想像を遥かに超える結果に驚愕するとともに、デビューから約40年近くも経っている初期の騎手たちの活躍に改めて感動しました。

現在、若手騎手たちも台頭してくる中で、第一線で活躍し続けることは並大抵のことではないと思いますし、競馬ファンとしては、身体が続く限り、いつまでも騎手としての姿を見続けたいと願うばかりです。

そして、レジェンドたちに負けじと中堅・若手騎手たちが伸びてくれば、さらに日本競馬界の発展につながると思いますので、今後もすべての騎手を応援し続けたいですね。

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